指原莉乃と篠田麻里子、元AKBで分かれた明暗。プロデュース商品を“爆売れ”させる秘訣
筆者(田中謙伍)はAmazon日本法人に新卒入社し、現在はAmazonで商品を出品する企業のコンサルティング会社を経営している。
Amazon日本法人在籍中に副業でAmazon内で商品を出品し3億円を稼ぎ、現在はAmazon内でヒットする商品の成功要因を分析できる立場を活かし、日刊SPA!では「ヒットする商品の背景」についてお伝えしていきたい。
2020年から2022年にかけて、インフルエンサーがプロデュースしたアパレルやコスメなど、オリジナル商品の販売が相次いでいる。
広告費を使わずにファンに対し商品が売れることもあり、“インフルエンサープロデュース”の商品は高い利益率になりやすい特徴がある。そのため、ここ数年、利益を出すインフルエンサーが大量に発生している。
たとえば、プロテインだけでも深田えいみ、なかやまきんに君、菅本裕子、山本義徳など多くのインフルエンサーが参入している。
しかし、このビジネスモデルには、致命的な2つの欠陥があるのをご存知だろうか。本記事では、成功例と失敗例について掘り下げていきたい。
1つ目の欠陥は、自分のフォロワーに売り切ったら、それ以上売れないということだ。
そのため、インフルエンサープロデュースの商品は、第一弾よりも第二弾が、第二弾よりも第三弾の売上が落ち込む傾向にある。
言葉を選ばずに言えば、ファンのお財布からお金がなくなった瞬間にビジネスモデルが終わりを迎えてしまうのである。
致命的な欠陥の2つ目は、ファンに“浮気”される問題を孕んでいる点だ。
他のインフルエンサーもオリジナル商品をこぞって販売するため、フォロワー側の懐事情的に、何かの商品を買うなら、その分何かを買うことをやめる。
結果、ひとりのインフルエンサーが稼げる額に限界が生まれてしまうのだ。これにより、2022年の後半から徐々にあまり売れない状況が目立つようになってきた。
ほかにもインフルエンサープロデュースの商品は失敗例も少なくない。いくつか例を示そう。
インフルエンサービジネスの落とし穴
ひとりのインフルエンサーが稼げる額に限界が…
EC・D2Cコンサルタント、Amazon研究家、株式会社GROOVE CEO。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、新卒採用第1期生としてアマゾンジャパン合同会社に入社、出品サービス事業部にて2年間のトップセールス、同社大阪支社の立ち上げを経験。マーケティングマネージャーとしてAmazonスポンサープロダクト広告の立ち上げを経験。株式会社GROOVEおよび Amazon D2Cメーカーの株式会社AINEXTを創業。立ち上げ6年で2社合計年商50億円を達成。Youtubeチャンネル「たなけんのEC大学」を運営。紀州漆器(山家漆器店)など地方の伝統工芸の再生や、老舗刃物メーカー(貝印)のEC進出支援にも積極的に取り組む。幼少期からの鉄道好きの延長で月10日以上は日本全国を旅している
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