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「放置すると近所の目が怖い」誰も欲しがらない田舎の“負”動産という呪い/猫山課長

負動産は「時限式の呪い」

 実家からの帰り道、ふと道沿いの家を見る。空き家が増えた気がする。いや、間違いなく増えている。その空き家それぞれに所有者がいるはずだが、住んではいない。誰かが遠くから管理をする羽目になっているのだろう。  その一方で、独居老人の家も多い。彼らがこの世を去った後、彼らの家は、ここにいない相続人に向けて“行軍”を始める。  地域を去り、もう縁もなくなると思って油断した頃に、これまで以上に厄介な形で縁が復活する。  田舎における負動産は、その地を離れた者にとって「時限式の呪い」だ。  誰かになすりつけないと決して解けない呪いは、あなたが故郷を忘れた頃にやってくる。
金融機関勤務の現役課長、46歳。本業に勤しみながら「半径5mの見え方を変えるnote作家」として執筆活動を行い、SNSで人気に。所属先金融機関では社員初の副業許可をとりつけ、不動産投資の会社も経営している。noteの投稿以外に音声プラットフォーム「voicy」でも配信を開始。初著書『銀行マンの凄すぎる掟 ―クソ環境サバイバル術』が発売中。Xアカウント (@nekoyamamanager
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