お金

スポンサー企業・民放には”性加害問題”質問も…今年も珍問答が続出した「株主総会」実況中継

日経平均3万3000円の大台を一時突破して活気づく市場。その最中の株主総会で何が飛び出したか? ウォッチャーたちに実況中継してもらった。

’23年ならではの特徴があった株主総会

株主総会

ソフバンG総会は、決算発表会の出席を見送るようになった孫会長が約半年ぶりに顔を出し、注目を集めた

 新型コロナが5類感染症へと移行して以降、初の株主総会。株高の影響もあって盛り上がったようだが、そこには’23年ならではの特徴が。株主総会ウォッチャーのすずき氏が話す。 「まず、株主総会資料の電子提供制度により、株主に送られる招集通知書が薄くなった。シンプルなものだとペラ一枚。詳細はHPでチェックしてね、という具合。もう一つ注目すべきは、株主提案が昨年以上に増えたこと。 テレ東の総会では日経新聞と共同運営していた人気チャンネル『日経テレ東大学』の終了について、日経だけが得をしてないか?と考えた株主が、『契約における利益配分などを開示する項目を定款に記載せよ』という提案をして話題を呼びました。 一方、任天堂創業家の資産運用会社が株主として東洋建設に提案した取締役候補9人の選任案は7人が可決され、株主提案の取締役が過半数を占めることに。株主提案の注目度が高まっている印象です」
すずき氏

すずき氏

今年から復活したお土産

 優待&総会お土産マニアのmtips氏はこう話す。 「出席できる株主とできない株主との公平性や、“密”になるリスクを考慮して大半の企業が総会のお土産を廃止しましたが、今年から復活する企業も出てきた。システム系のキューブシステムの総会では『千寿せんべい』が配られ、質疑応答で株主から『お土産ありがとう』という声が上がったほど(笑)。 イベントも復活傾向にあります。アミューズでは総会後にライブがあったし、ミートボールの石井食品は株主と直接意見交換を行う“株主ミーティング”を復活。『あの総会シーズンの楽しさが戻ってきた』と実感できた」
mtips氏

mtips氏

次のページ
スポンサー・民放で”性加害問題”質問
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ