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檜山沙耶は“裏切り者”?アンチコメントの過熱にみる、ウェザーニュースの光と影

注目発言のさなかに開催されたファンミ

ファンミ会場のEX THEATER ROPPONGI

「予報精度No.1だよ」  広瀬すずさんのCMでおなじみの「ウェザーニュース」が7月8日、都内でファンミーティングのイベントを開催した。ウェザーニューズ社によると、リアルイベントは、コロナ禍を挟んだので、およそ5年ぶりの実施だという。  1000人ほど収容できる会場のファンミチケットは即完売。急きょ、追加公演開催も発表されて、著者は追加公演に当選したので参加してみた。会場は、テレビ朝日が経営する東京六本木のEX THEATER ROPPONGI。チケット代は、手数料込みで6380円。追加公演も同額だった。  熱狂的なファンで盛り上がったファンミだったが、別の意味でも注目を集めたイベントでもあった。  イベント2日前の6日、ウェザーニュースの檜山沙耶キャスターが交際を堂々告白。お相手は、プロテニスプレイヤーの西岡良仁選手。各メディアでは「弱者男性の姫」という謎のキーワードで報じられたのだ。

キャスターアイドル化路線の光と影

参加者特典の14色に光るペンライトとゲームに使ったうちわ

 ファンミを別の意味で注目させた「おさや」こと檜山キャスターは、地上波番組も含む最新の好きなお天気キャスター1位に輝くなど絶大な人気を誇る。  一方、西岡選手との交際発表以降、コメントが荒れている。ユーチューブはまだましだが、ニコニコ動画は見るに耐えられないほどひどい。  今回のファンミは、参加者特典として、オタ芸に使うようなペンライトとうちわがもらえた。また、会場のみ1人1個限定で「物販」も行われた。会場限定物販は3000円。この物販は来場すれば、ファンミ非参加者でも買うことができたので、「物販購入のためだけに来場した」というレポートが、8日のウェザーニュース内でも紹介されていた。    イベントにおける物販という言葉は、主にオタクイベントで使われる用語。ウェザーニューズ社が意識する顧客ターゲットが見えてくる気もするが、ウェブ番組としてのウェザーニュースは、前身番組も含めて14年ほどの歴史がある。これらの批判は、特にここ数年の“キャスターアイドル化路線の光と影”の影の部分といえるのかもしれない。
ウェザーニュース

弱者男性の姫? 檜山沙耶キャスター

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誰も傷つけない平和な番組
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東京生まれ。20代後半に駐在として中国へ。駐在、現地採用、留学生を経てフリーに。2011年編集者、ライターデビュー。現在は、13年ほどの拠点にした中国から日本へ移し活動中。中国を除けば渡タイ回数が一番多い。掲載メディアは『ハーバー・ビジネス・オンライン』、『日刊SPA!』、『グローバルニュースアジア』、『日本と中国』、『週刊SPA!』、『別冊SPA!』、『ニューズウィーク日本語版』、『ローリングストーンジャパン』、『G-Diary』、『俺の旅』など。その他、日中関連の媒体、研究団体機関紙。twitter:@ito_wagatsuma

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