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ryuchellさん急逝…「SNSで誹謗中傷を繰り返す人」には共通点が

自分ではなく他者のせいにする“他責思考”

次に第2段階では、自身の実力や努力が不足しているといった可能性を考慮することなく、自身の失敗や理想と現実のギャップの要因は全て他者にあると考えてしまう他責思考に至ります。自分を客観視して分析する視点に欠け、時としてその原因の矛先が一般社会に向いてしまうと、さらに危険な思考に陥ることがあるのです。 さらに第3段階では、上記の他責思考に至る要因を補完するため、自身と異なる論説や反証となる事象を検討することなくそれらから目を逸らし、自身への賛同意見や持論を肯定する事象しか受け入れなくなるチェリーピッキング行動が現れます。最初は意図的ではありますが、段階が進行してくると無意識のうちにこういった行動をとるようになります。

最終的には極端な“ゼロサム思考”に

そして第4段階では、物事を判断するにあたり必要不可欠なバランス感覚を失い、客観的な視点を持つことができなくなり、自分の極端な考えが絶対的に正しいと思い込んでしまうゼロサム思考に至ってしまいます。右か左か、白か黒か、2極に先鋭化し対立する相手の意見だけではなく、中庸な立場の冷静な意見をも受け入れられなくなり、激しく敵視し攻撃するようになるのです。 これらはSNSやネット上の対立構図でよくみられる心理的傾向であり、芸能人への誹謗中傷を繰り返す層だけでなく、政治的な左右対立や陰謀論、カルト、フェイクニュース、ヘイト思考に陥る層や、独善的な正義感に囚われ過激な行動に走る層と親和性が高いのが特徴です。
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“少数なはずの書き込み”が多数派に見えてしまう理由
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在京テレビ局関連会社、一般企業広報、人材教育コンサル会社を経てネットコンテンツ管理業務に従事。これまで数多くの問題投稿に向き合ってきた経験とメディアやコンサル業界で培った見識を活かし、ネットリテラシー向上を目的とした講演や評論活動を行う。一般社会人や中高生、教育関係者、芸能関係者等に特化した独自の研修プログラムを提供している。温泉ソムリエ、温泉入浴指導員、アンガーマネジメントファシリテーター、国内A級ライセンス資格を所有。
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