お金

アイビスサマーダッシュ、新潟記念以上に荒れる夏競馬のレースは?「真夏の大波乱重賞ベスト5」

第4位 小倉記念

 夏名物のハンデ重賞・小倉記念もしばしば大穴馬が激走し、穴党を歓喜させるレースの一つです。2016年には11番人気クランモンタナが制し3連単は32万馬券、2020年は10番人気アールスターが制し、3連単137万馬券と大波乱。  このレースのカギは、脚質。ローカルのハンデ重賞というと、逃げ馬や先行馬が止まらないイメージを持ちますが、小倉記念はむしろ逆。逃げ馬は過去10年で3着が2度あるだけで、差し馬や負い込み馬が届くことも多く、昨年10番人気で2着と好走したヒンドゥタイムズも道中は11番手追走からの差し。一昨年も外を通った差し馬が台頭しましたし、3年前に勝ったアールスター、ブービー人気ながら3着に突っ込んだアウトライアーズも道中は中団~後方を追走していました。  前が止まらないイメージで逃げ先行馬が狙われるからこそ、人気薄の差し馬に目を向けるべき一戦です。

第3位 アイビスサマーダッシュ

 続いて第3位は、新潟名物の直線コースを舞台に行われるアイビスサマーダッシュ。昨年は3連単26万、一昨年は同22万馬券が飛び出すなど、夏競馬の中でも言わずと知れた波乱含みの一戦です。  このレースのポイントは外枠有利……と言いたいところですが、それはあまりに広く知られているため、ココでは騎手をポイントに挙げます。新潟の直線コースはかなり特殊な舞台。特殊な舞台だからこそ、乗り慣れていて、かつ有利な外ラチ沿いを意識的に走らせることができるジョッキーが最適です。  昨年ロードベイリーフで穴をあけた西村淳騎手は直線コースで非常に巧みな騎乗をするジョッキーの一人なので、今年も参戦してくれば注目でしょう。その他では菱田騎手、鮫島駿騎手、あとはビリーバーとのコンビで再三好走している杉原騎手や菊沢騎手も買いです。女性騎手の中では藤田菜七子騎手も直線コースが上手なジョッキーなので注目です。  しかし、もっとも注目すべきなのは、直線名人ともいえる意外なジョッキーです。それは、津村騎手。まだG1勝ちはありませんが、新潟の直線コースならG1ジョッキーにも負けない腕の持ち主。もし騎乗馬がいれば注目です。
次のページ
波乱必至!真夏の電撃スプリント戦
1
2
3
競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中。
馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる

TARO氏が『馬券力』について徹底究明した一冊。


記事一覧へ
勝SPA!
おすすめ記事