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アイビスサマーダッシュ、新潟記念以上に荒れる夏競馬のレースは?「真夏の大波乱重賞ベスト5」

ローカルの夏、大波乱の夏

競馬

昨年の北九州記念は16番人気・単勝164.3倍のボンボヤージが勝利 
写真/橋本健

 長いようで短い函館競馬の夏が終わり、今週から北海道開催が札幌にやってきます。さらに来週から夏の新潟、8月になれば小倉も始まり、いよいよ夏競馬も中盤~後半へと差し掛かっていきます。  夏のローカルといえば、多くのハンデ重賞が開催されるように波乱の多さも魅力の一つ。難解なレースが多い分、当たったときのリターンも非常に大きく、G1シーズン以上に思わぬ大穴馬が激走しやすい季節。3年前の中京記念では、18頭立て18番人気のメイケイダイハードが制するなど、記憶に残る大波乱も多く発生しています。  というわけで今回は、夏競馬後半戦の中から特に注目すべき「大波乱重賞ベスト5」をお送りしたいと思います。

第5位 レパードS

   まず最初に挙げるのは、3歳限定のダート重賞・レパードS。3歳のダート戦というと比較的堅いレースも多いのですが、レパードSは毎年波乱含み。昨年は2~3着にこそ人気馬が入りましたが、勝ったのは7番人気のカフジオクタゴン。一昨年までは5年連続で3連複万馬券が出ていたレースです。  特に注意すべきは、前走条件戦勝ち上がり組。実績は劣るものの、直近で1勝クラスや2勝クラスを勝ち上がって来た人気薄の馬が、勢いそのままに穴をあけるケースが多く見られます。昨年勝利したカフジオクタゴンは前走2勝クラス勝ち、2年前に10番人気の低評価を覆し2着と好走したスウィープザボードは前走1勝クラスを圧勝しての参戦でした。  夏競馬はその暑さゆえに、いつも以上に体調の良し悪しが重要になります。その点、直近のレースで勝ち上がっているのは体調が良い証拠。実績よりも勢い重視が、穴馬券を取る秘訣です。
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新潟の名物重賞でも波乱が連発
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