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アイビスサマーダッシュ、新潟記念以上に荒れる夏競馬のレースは?「真夏の大波乱重賞ベスト5」

第2位 新潟記念

競馬

新潟記念では過去10年中8回、3連複万馬券が飛び出している 
写真/橋本健

 夏競馬の締めくくりとして行われる、新潟記念も屈指の波乱レースです。過去10年のうち3連複万馬券超が実に8度を数え、3連単10万馬券超も7度。直近2年は2ケタ人気馬が勝利しており、WIN5でも注目すべき波乱レースです。  このレースのポイントは枠順。といっても、毎年決まった傾向はなく、馬場や展開次第で外有利、中有利、内有利など様々ですが、とにかく近くの枠の馬がまとめて来る傾向があるのです。  昨年は2着が17番、3着18番と隣同士、一昨年は1~3着まで16番、17番、13番と外枠ばかりが来ていました。それ以外の年を見ても、同様の決着が多々見られます。以下は、特に象徴的だった年の上位3着までの馬番です。 2019年 7番→5番→6番 2018年 1番→5番→4番 2016年 17番→14番→12番 2015年 3番→6番→4番 2014年 13番→16番→15番  ご覧の通り、外が来るときは3着まで外ばかり、内が来るときは内ばかり、真ん中が来るときは真ん中ばかりです。新潟芝2000mは向こう正面と最後の直線が非常に長く、コーナーが2つしかない舞台。ゆえに、内が悪い馬場では内枠の馬が馬場の悪いインをずっと通らされ、逆に内が良い馬場では外枠の馬がロスの大きな外をずっと通らされます。馬場やペース一つで恵まれる枠が決まってくるのです。買うときは、とにかく「近くの枠」を意識することで穴馬券が近づくはずです。

第1位 北九州記念

 数ある夏の重賞の中でも、もっとも荒れるのがこのレースです。昨年は16番人気のボンボヤージが制し単勝万馬券。2013年と2017年には3連単100万超という、いわゆる「帯」馬券も発生しており、とにかく波乱の連続です  その要因の一つは、やはりハンデ戦ということ。さらにこのレースは1200mのハンデ戦ということが大きな波乱の要因です。ハンデ戦は通常よりも荒れることが多くて当然ですが、特に短距離は一瞬の不利や出遅れが致命的になるため、その確率が上がります。加えて過去10年のうち8度が17頭立て以上という多頭数も、難解を極める一因でしょう。  読み解くカギは、血統でしょうか。かつてはサクラバクシンオー産駒が2年連続ワンツーフィニッシュを決めるなど活躍したレースですが、今注目すべきは、ロードカナロア産駒。昨年の勝ち馬ボンボヤージや2年前の2着馬ファストフォースなど、近年は好走馬を連続で輩出しています。1200m重賞は終わってみればロードカナロア産駒というケースが多々あるので、今年の北九州記念でも出走馬を見つけたら是非マークしてみてください。  以上、真夏の大波乱重賞ベスト5、いかがだったでしょうか? 高配当を手にするには、まず高配当が出るレースを見つけなくてはなりません。この5レースは、特に高配当の期待が大きいので、穴党の方は要チェックです。 文/TARO
競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中。
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