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「中高年になったら一日1~2食で十分」は間違い。健康寿命を縮める“負のサイクル”に要注意

50代を超えると健康の悩みは尽きない。世は健康食ブームだが、良かれと実践していた食事法や健康食品でカラダに害が及んでいたとしたら……。最新研究で導き出された食の新常識を総ざらいするとともに、健康寿命を伸ばす最強の食事術を徹底リサーチ。120歳まで長生きできるカラダを手に入れろ!

“食えるカラダ”を維持する重要性

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写真はイメージです(以下同じ)

糖質過多、酸化、筋力低下の3大プロブレムは、識者の多くが「食で健康寿命を延ばすうえで欠かせない」と語った要素。その理由は、老化・疾病に直結するトラブルの因子をはらんでいるからだ。 「それだけ重要な3要素でありながら、多くの中高年が偏った食生活、誤った食事術によって問題を起こしがちなのもこの3つなんです」(医学博士・満尾正氏)

少食の原因は胃腸が衰えているから

改善が急務だが、そのためにはきっちりと「必要な栄養素を食事から取れる」カラダをキープし続けることが大前提だ。 「年を重ねると多くの人が小食になっていきますが、それは胃腸の衰えで代謝不良が起きているから。『中年になったら一日1~2食で十分だ』と小食を正義のように語る人もいますが、“食べない”じゃなくて“食べられない”はすでになにかしらの不調をきたして健康寿命を縮めている証拠。 そうして食べる量が減ると消化・吸収する力も落ち、さらに年を重ねていくとより食べられないカラダになって必要な栄養素が取れなくなる。これこそが健康寿命を縮める負のサイクルなのです」
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“食べること=胃腸の筋トレ”と考える
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