（幻冬舎）　前田裕二著 　みなさんは普段からメモをとる習慣はありますか？　会社の研修などで「ただ聞くだけではなくメモを取れ」と言われた経験がある方もいらっしゃるかと思いますが、メモを取ることが日常化している人は多くないのではないでしょうか。 『メモの魔力』の著者である前田氏は、メモを取ることこそが人生を切りひらいていくための「魔法の杖」になると仰っています。メモを取ることによって、あらゆる日常の出来事をすべてアイデアへと変換することができるというのです。 　メモを取ることを習慣化することで、メモを取らずに過ごしている時の自分ならば見逃してしまうような小さな物事にも、目が行くようになります。そうして細かい物事に着目して整理する癖をつけていくことが何よりも重要なのだそうです。 　さらに、メモを取る対象を自分自身に向けることによって、それまでは見えなかった自分自身の意外な一面も見えてきます。これはすなわち、自己分析をより詳細に行うことができるということ。孫子の有名な言葉に「己を知り敵を知れば百戦危うからず」というものがありますが、自分自身を深く知っていけば、これから先の時代を生き抜くうえでも有利になってくることでしょう。 　本書では、メモによって人生を切りひらいてきた前田氏の「メモ哲学」を交えつつ、効果的なメモの取り方について五章にわたって解説されています。これまでメモについて考えたことがない人も、これで人生が一変するかもしれません。