更新日:2023年08月08日 18:12
ライフ

高校で“ほぼ最下位”の成績から東大医学部に現役合格「東大目指す人に失礼と言われて…」

 東京大学といえば、日本最難関クラスの大学。そこに通う学生の多くは、小さなころから塾通いをして名門中高を通ってきた、いわゆる「エリート」たちです。  しかし、それがすべてではありません。一部には、まったくエリートらしからぬ道筋をたどって東大に合格した学生もいます。ここでは、元落ちこぼれや休学経験者など、「普通の東大生」らしからぬ道を辿って東大へ入学した、みなさんの知らない「リアルな東大生」の姿をお届けします。  本日お話を伺うのは東京大学医学部医学科を卒業し、現在は登録者数30万人越えのYouTuberにして、株式会社ペイ・フォワードの代表取締役を務められている宇佐見天彗(うさみ すばる)さん。彼は、現役で東大に合格した秀才ではありますが、その合格までの道のりは、一筋縄ではいかないものがあったといいます。 【宇佐見さんのYouTubeページ】⇒こちら

香川県有数の進学校に滑り込みで合格

宇佐見天彗

宇佐見天彗さん

「僕は、香川県立高松高校という高校の出身です。ここは県内でも有数の進学校なのですが、入学当初の成績はまさにぎりぎり。下から数えて何番目、という成績でここに入学しました」  県内トップクラスの高校に入学したという宇佐見さんですが、その入学時の成績はほぼ最下位。ぎりぎり滑り込みで高校に合格したといいます。県内トップとはいえ、東大に受かるのは毎年10人足らずといいますから、ここから合格するには並大抵の努力では足りません。  それでは、いったいどうしてそんな宇佐見さんは東大を目指したのでしょうか。 「きっかけは『ドラゴン桜』というマンガでした。高校一年生の7月のことです。定期テストでボロボロの成績を取って、好きな子にも振られてしまって、しかも家庭環境もちょっと悪化してる時期があって。本当に色々悪いことが重なっていたんです。そんな時に出会ったのが『ドラゴン桜』でした。落ちこぼれの学生たちが高3から逆転合格を目指している様子を見て、『自分も目標を立てて挑戦しないとまずい』って強く思ったんです」

この方たちに東大受験ができるなら

 落ちこぼれたちが一念発起して東大を目指す受験漫画である『ドラゴン桜』。漫画の話ではありますが、当時色々な挫折を経験していた宇佐見さんは、作中のキャラと自分自身を重ね合わせることができたのだとか。そうして「この方たちに東大受験ができるのなら、自分だって頑張れるはずだ」と一念発起したのだそうです。  しかし、そんな宇佐見さんを待ち受けていたのは周りからの心無い声でした。 「中学校の頃から自分を知っている人たちからは、やめとけって言われました。だって、高校にギリギリの成績で入っているんですから当然ですよね。友達からも先生からも無理だって言われましたし、『そんな成績で東大目指すとか、本気で東大行こうとしてる人に失礼だよ』なんてことも言われました」  嘲笑の声にさらされた宇佐見さん。しかし、彼は膝を折ることなく、むしろこの声を後押しにしながら進み続けます。いったいどうしてでしょうか。 「僕には、それしかなかったからです。それまでの自分は、ちゃんと明確な目標をもって頑張った経験がありませんでした。周りに流されて道を決めていたんです。でも、そんな自分が初めて自力で東大受験という道を決めました。だから、『何を言われたとしても、頑張ってまずは結果を出そう』と思ったんです」 【もっと詳しい宇佐見さんの戦略を読む】⇒「東大生インタビュー 東大現役合格の逆転戦略」はこちらへ
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逆転合格の受験戦略とは?
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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