ヤフオク！で売れたら、あとは発送するだけだ。 「発送時はプリンカップに空気穴を開けて湿度を保つために水苔を入れ、この季節だと熱くなりすぎないよう断熱材を入れる。小さいので発送費用も安く済みます。毎月コンスタントに増やして売れば月10万～20万円は稼げるでしょうし、副業ではなくこれ一本で食っている人もいますね」（今村氏） 今村氏の部屋に積み上げられた飼育ケース内では、寝ている間もレアな虫が繁殖している。まさに勝手に増える“黄金資産”だ。 「ダンゴムシやワラジムシはまだ一部の愛好家だけの世界ですが、“ワラダン業界”という言葉があるくらい、熱いジャンルなんです。僕も育てているうちに愛着が湧き、もはや完全にワラダン沼にハマってしまいました。育てること自体が楽しいので、仕事という意識はまるでありませんね」（今村氏） 虫を愛する心が重要なのだ。 ＜取材・文／週刊SPA！編集部＞