割増の退職金1000万円につられ、42歳で早期退職したら…50代での悲惨な現実――続・早期退職のその後トップ5
早期退職やリストラに倒産……40代50代で人生が激変した人がいる。定年前に早期退職を選んだ人たちのその後を取材し、反響の大きかった記事ベスト10を発表したところ、またまた大反響。そこで集計期間を拡大し、さらにトップ5を追加発表する。第1位はこちら!(集計期間は2019年1月~2020年12月まで。初公開日2019年4月19日 記事は取材時の状況です)
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「ギリギリ逃げ切れるはず!」。そんな楽観的な見方をしがちな50代だが、少し目を凝らせば、すぐそこは阿鼻叫喚の地獄絵図。「転職・独立」というフロンティアは、弱肉強食の厳しい世界でもある。会社を飛び出した男たちを待ち受けていた運命とは? その過酷な現実に迫る。
年収650万円→42歳で転落→年収0万円
柿崎貴志さん(仮名・56歳・バツ1)無職
「人と接することが好き」と社交的な性格の柿崎さんは、スーパーマーケットの本部で店舗スタッフのサポートに従事。ところが40歳を過ぎた頃、業界再編の煽りで会社は吸収合併を繰り返し、人員削減のために早期退職の募集を始めた。
「退職金は20年間勤めたことで満額の800万円。さらに割り増しで1000万円。同僚も次々に手を挙げていたし、正直、その額に目が眩んでしまいました」
一時的に大金を手にした柿崎さんだが、リタイアするには不十分。結局、知人の紹介でスーパーの社員や宅配ずしの店長、コンビニのフランチャイズオーナーなどを転々とすることになる。
「特にコンビニオーナーが過酷でした。アルバイトに欠員が出ると、3日も家に帰れない。おまけに立ち仕事なので、股関節を痛めて、手術することになりました」
この時、すでに50代。4か月の入院、半年間のリハビリを経て退院するも、コンビニは手放さざるを得なかった。
「それで配送の仕事を始めたのですが、悪い流れは続くものですね……。今度はもう片方の股関節が悪化してしまい、再び手術です。
さらに、そんな暮らしに痺れを切らした妻から『将来が不安だ』と離婚を切り出されました。もう引き止める気力も残っておらず、『そりゃ、そうだよなぁ』と黙って頷くだけでした」
割増退職金につられ早期退職するも体はボロボロで離婚
過酷な仕事にカラダが悲鳴…
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