美和さんは「そんな言い訳が通用するか！」と怒鳴り散らし、Rさんを往復ビンタ。平謝りするその姿や謝罪の言葉さえもアニメキャラそっくりで、余計にイライラが募っていく。本来は無実であるアニメキャラのことさえ憎らしく思え、嫌いになったという美和さん。 「私もコスプレが大好きなので、クオリティを追求したり、好きなキャラクターをリスペクトしてなりきろうとしたりするのはいいことだと思っています。でもそれで、周囲にいる人を傷つけたり不誠実な行動を取ったりするのは、ちょっとやりすぎだと思います」 　Rさんに別れを告げ、実家に戻ったという美和さんは、「今度は、コスプレ好きでもリスペクトしすぎない彼氏がほしい」と話してくれた。自分の趣味を追求することは楽しいことだが、まわりの気持ちを考え、配慮したうえで楽しむことをおすすめしたい。 ＜TEXT／山内良子＞フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き！ 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意