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ビッグモーター「除草剤問題」で株価急上昇のフマキラー。除草剤の“本来の使い方”を聞いてみた

除草剤の“本来の使い方”とは

除草剤

ビッグモーター郡山店の店員が使用したとされている「カダン除草王シリーズ ザッソージエース」(写真は1Lサイズ) 
除草王フマキラー公式HPより引用

 問題が発覚して以降、耳にすることが多くなった“除草剤”の存在。そもそも、除草剤はどのような使い方がなされ、どのような人に売れる商品なのだろうか。除草剤の基本的な使い方などについてフマキラー社お客様相談窓口に問い合わせてみると、以下のような返答が得られた。 「除草剤は用途によって大きく『農耕地用』『非農耕地用』に分けられます。農耕地用は作物を植える目的で土壌を整備するために使うもの、非農耕地用は駐車場などに生えた不要な雑草に使われるのが一般的です」  農耕地で作物を作る前の土壌整備のほか、雑草を除去したい場所などの整備のために使われることから、個人・店舗を問わず雑草に困っている人々に購入されているとのこと。

除草剤を使用する際の注意点

 では、除草剤を散布することで得られる効果はどのようなものなのか。 「効果にもいくつかの種類があります。主に『葉に散布して枯らすもの』・『根まで浸透させて枯らすもの』・『地面にまいて根も葉も枯らすもの』の3種類です。根から吸収させるタイプのものは、草だけではなく木にも効果があり、その効果は散布後6〜8か月程度続くものもあれば、除草剤がかかった草だけが一時的に枯れるものなど、商品によって異なります」  最後に除草剤を使用する際の注意点を尋ねると、担当者は「使い方は種類によって異なるので、目的に合った種類を選び、用法・用量を守って正しく使ってもらえれば幸いです」と話した。  除草剤を撒いて、自社の看板を見やすいようにした疑いがかけられているビッグモーター。他人が所有する樹木に対して除草剤を撒くことは、決して“正しい使い方”と言えない。フマキラー社の宣伝効果に加え、除草剤自体について改めて考えさせられる機会になっている。 取材・文/萌映(もえ)
興味や思考・気づきを活かすエンタメ系ライター。『エンタメNEXT』『NewsCrunch』などでも執筆。エンタメ以外の趣味は散歩。話を聞く・会話をすることが好き。Twitter:@moeeeee_k
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