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ビッグモーター「除草剤問題」で株価急上昇のフマキラー。除草剤の“本来の使い方”を聞いてみた

ついに東京都が被害届を提出。「ビッグモーターの除草剤問題」

ビッグモーター

J_News_photo – stock.adobe.com

 自動車保険の保険金不正受給問題で注目を集めた中古車販売王手「ビッグモーター」。様々な問題が発覚しているなか、店舗前の街路樹が不自然に枯れていた問題をめぐって土壌調査がおこなわれていることでも話題になっている。  問題が発覚してから1ヶ月が経ち、最近では新たに静岡県富士市にある『ビッグモーター富士店』前の土壌から除草剤の成分が検出されたことがわかった。同店では店舗前の植え込みの一部がなくなっており、道路を管理する県が土壌を調査していたという。  店側は県の聞き取りに対して「2,3か月に1回草むしりをした」と説明しており、除草剤の使用については否定している。同県ではすでに閉店しているビッグモーター浜松柳通り店が街路樹に除草剤をまいていたことを認め、市は木の伐採や植え替えにかかった費用を請求し、税金への損害がないようにする意向だ。  また9月5日には、都内9店舗のビッグモーターから除草剤が検出されたとして東京都が被害届を提出。ビッグモーターの店舗がある各都道府県が調査を実施していることもあり、問題の収束にはまだ時間が掛かるだろう。

“風が吹けば桶屋が儲かる状態”のフマキラー

 今回の騒動をきっかけに、“除草剤”自体が話題にもなっている。Googleマップでビッグモーター店舗前の街路樹付近に除草剤が置いてあったり、除草剤を持った社員と思われる人物が写り込んでいたりするなどしていたことから、使用された除草剤のメーカーが特定され、それが非常に効果の高い製品なのではないかとささやかれているのだ。  マップ上の写真は鮮明ではないものの、写り込んだ画像から、使用された除草剤はフマキラー株式会社の『カダン除草王シリーズ ザッソージエース』ではないかと言われている。  この話題性を利用してか、一部のドラッグストアなどでは、店内の目につきやすい場所にフマキラーの商品コーナーを作るなどしている店舗もあるようだ。実際に品切れの店舗も出ており、宣伝効果もあったことがうかがえる。  さらに、フマキラー社の株価は7月末に年初来の高値を更新した。宣伝効果はここにも現れていると言えるだろう。
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フマキラーに除草剤の“本来の使い方”を聞いてみた
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興味や思考・気づきを活かすエンタメ系ライター。『エンタメNEXT』『NewsCrunch』などでも執筆。エンタメ以外の趣味は散歩。話を聞く・会話をすることが好き。Twitter:@moeeeee_k
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