一流大卒のエリートが3年で退職したワケ。「電話のかけ方から表情まで“管理”されて…」
3.部下の実情に合った指導をするのが育成
取材を終えて:切ない雰囲気の2年間
上司には度量なるものが絶対に必要であるのだが、兼ね備えている人は極めて少ないように思える。私は20年程前の30代の頃、すさまじいマイクロマネジメントをする上司に仕えた。当時40代の男性で、部長だった。温厚で、紳士ではあるのだが、部員たちの仕事の隅々にまで指示をして、報告を求める。課長の女性を無視して、自らが課長も兼務してしまうのだ。
課長の部下である私たちは、課長が気の毒だと何度も話した。課長は、部長のマイクロマネジメントに口出しはしなかった。プレイヤーの力量は、課長のほうが数ランク上に見えた。それだけに、切ない雰囲気の2年間だった。
管理職とはいったい何なんだー。大津さんの回答であらためて考え込んだ。
<取材・文/吉田典史>
【大津章敬(おおつあきのり)】
1994年から社会保険労務士として中小企業から大企業まで幅広く、人事労務のコンサルティングに関わる。専門は、企業の人事制度整備・ワークルール策定など人事労務環境整備。著書に『中小企業の「人事評価・賃金制度」つくり方・見直し方』(日本実業出版社)など。全国社会保険労務士会連合会 常任理事
―[すぐに辞めた新入社員]―
ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006年より、フリー。主に企業などの人事や労務、労働問題を中心に取材、執筆。著書に『悶える職場』(光文社)、『封印された震災死』(世界文化社)、『震災死』『あの日、負け組社員になった…』(ダイヤモンド社)など多数
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