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ヤンキーファッション、秋冬の定番アイテム「ドカジャン」って何?

男性だけではなく「女性」も愛用していた!

ドカジャン

「ティーンズロード」では、ドカジャンのファッション企画も…

 ドカジャンは男性だけでなく、ヤンキー系の女性にも愛用されていました。私は17歳の頃、今では“ファッショントレンドの発信基地”とも言われる渋谷の喫茶店でアルバイトをしていましたが、80%以上の若い男女がドカジャンを着ていたと思います。  平成になってからもドカジャンを愛用する人は多く、ヤンキー系ファッションシーンも徐々に進化を遂げていきました。  かつては変形学生服や特攻服、作業服などが売られている、いわゆる「ヤンキー服専門店」が全国各地に数多く存在していました。今では街中で見かける機会もほとんどないと思いますが、そこでは自分で考えた文言をドカジャンや特攻服に刺繍を入れてもらうこともできました。  若者たちの間では、たしかに“ヤンキーファッションが時代の最先端”だったときまであったと思います。ただ、私から見ると、本物というよりか、どこかコスプレに近いものを感じていましたが……。

ドカジャンのファッション企画も…

ファッション企画 このトレンドには当然「ティーンズロード」も注目して、たびたびドカジャンの「ファッション企画」などをやっていました。  人気の暴走族の男女をモデルとして起用し、都内のスタジオでファッション誌ばりに撮影を行っていたのです。メーカーからたくさんの商品をリースし、読者プレゼントを提供してもらい、なんと「タイアップ」が付くことまでありました。メーカーもティーンズロードで自社商品が紹介されると売上があがるので、まさに“ギブ&テイク”が成立していたというわけです。  ただし、平成も中盤から後半をむかえると、ドカジャンよりも保温性やファッション性の高いアイテム、たとえばダウンジャケットやファー付きのブルゾンなどの人気が強くなっていきます。それでも硬派なチームは流行に左右されず、一途に「ドカジャン愛」を貫いていましたね。
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ヤンキー服専門店の今
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伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。

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