ヤンキーファッション、秋冬の定番アイテム「ドカジャン」って何?
こんにちは。伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』3代目編集長をやっていた倉科典仁と申します。ティーンズロードは1989年に創刊され、90年代には社会現象に。現在は廃刊となっておりますが、そんな本誌に10年以上携わっていました。
肌寒くなってきましたが、読者の皆さんは「ドカジャン」という言葉を聞いたことがありますでしょうか? 今回は、ヤンキーたちに愛されてきたドカジャンについて紹介したいと思います。
まぁ、昭和から平成初期に青春時代を過ごした方ならご存知かと思いますが、当時、一般的にはドカジャン=肉体労働者というイメージが強かったと記憶しています。
ドカジャンを簡単に説明すると、建設業や土木業の方が防寒対策として着ていることが多い「作業服」という感じですが、表地が頑丈なうえ、襟周りや裏地にはモコモコ(ボア)やキルティングが使用されていたり、保温性にも優れていました。
それに目をつけたのが暴走族を含む、ヤンキーたちです。
実際にいつから流行したのかは定かではありませんが、保温性が高いドカジャンは暴走族たちの間で大人気となり、冬の集会などではマストアイテムでした。特攻服の次に愛された、ヤンキーたちの正装と言っても過言ではありません。
昭和の頃は「黒」「臙脂(えんじ)」「紺」くらいしかありませんでしたが、平成になると、カラーバリエーションも豊富になって、オシャレのグレードが上がったことに驚きました。
当時のポイントとしては、“胸元の刺繍”でした。チーム名はもちろん、普段の勤め先である「〇〇工業」「〇〇建設」などの社名が施されているのが“カッコいい”という感じです。
「オレたちはファッションだけで着ているんじゃない、“本物”の肉体労働者なんだよ!」
たんなるコスプレで着ているわけではなく、あくまでリアルなんだという証明だったのでしょう。
ヤンキーたちに愛される「ドカジャン」とは?
肌寒い季節の正装?
伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。
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