お金

夫婦にダマされ日掛け金融で150万円の借金。社長夫人が「返済のためソープで働く」まで

ブランド品を買うため夫に内緒でアルバイト

 M子さんは結婚前の約束もあり、夫が経営する会社の役員に名を連ねてはいたが、結婚してすぐに隠していた浪費癖が露呈。給料は将来のために夫が管理することとなった。そのためM子さんが自由に使えるお金は、水道光熱費や家族分の食費などを合わせた月15万円程度。 「買っていたのはローブランドと言っても、ひとつ数万円はします。でも夫もいるし、スナックやラウンジなど夜の店で働くことは難しかったため、時給がよくてラクそうな化粧品店で働くことにしたのです。オーナーである美由紀さんは気さくで、少しポチャっとした容姿も含めて親しみがわきました」  その化粧品店に時間を問わず頻繁に出没していたのが、美由紀の夫、勉さん。そして、ウソか本当かわからない話を繰り広げて笑いをとる。そして、超ポジティブ。勉さんは、美由紀さんが店を空けるときに店番をすることも結構あり、2人で過ごす時間も多かったとか。

一線を越えて、さらに保証人契約まで

泣く女性

画像はイメージです ©nfuru

「最初は胡散臭い人だと心の中で笑っていたのに、いつの間にか勉さんとの距離は縮まっていました。ノリがよくてポジティブな言葉をかけてくれるから、つい悩み事や不満、愚痴や『夫にバレずに贅沢したい』などサラっと話してしまうんです」  さらにM子さんは、美由紀さんがいない2人きりの店内で勉さんと“不貞関係”を持ってしまう。そのことを後ろめたく感じて後悔していると、「美由紀には言えない」と勉さんからお金を無心され、そのうち美由紀さんからも「勉には言えないお金」と頼まれ、2人に少額ずつお金を貸すように。 「ある日、勉さんに貸すお金がないと伝えたところ “知り合い”だという人を連れてきて、『助け合ったら、返済もラクになる』と、お互いに保証人をしあう“相保証”を推奨。抵抗はありましたが、勉さんのノリと雰囲気に惑わされ、契約してしまったのです」
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また新しい人を連れてきては「相保証」
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フリーライター。複数の金融業者に長く勤務。レアで波乱な人生経験を送ってきた

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