お金

夫婦にダマされ日掛け金融で150万円の借金。社長夫人が「返済のためソープで働く」まで

また新しい人を連れてきては「相保証」

 また、「完済すればバレないし、詐欺にもならないから平気」だと言われたM子さんは職業や収入も誤魔化して記入。何度も融資を受けた。勉さんからは「保証人をやめられると、お金が借りられなくなって困る」と言われ、やめられなくなってしまう。 「しかも、私自身もすでに同じ境遇や心理状態に陥っていたため、相手に相保証をやめられると困ってしまう状況でした。すると勉さんが、また新しい人を連れてきてくれる。そしてまた、相保証をするからやめられない。借金はどんどん膨らんでいきました。  もう、いくら借りていくら返せばいいのかもわからない。まるで、他人のことのようでした。闇金のようなところからも借りるようになりましたが、相保証で契約すれば数万円は借りられるので、お金に困っている実感がなかったのです

夫婦が夜逃げしていなくなった!

部屋後日、信じられないことに、勉さんと美由紀さんが夜逃げしていなくなったと聞きました。2人が借金返済に苦しむ様子なんて見たことがないし、よく食事を奢ってくれたうえ、カネ遣いも派手でした。でもよく考えてみたら、すべて私が金融会社で借りて融通したお金ですよね」  M子さんはその後、自分と同じ境遇の人たちから話を聞き、“夫婦の一方が恩を売り、もう一方がカラダの関係を持つ。そうして相手の後ろめたさにつけ込んで、お金の無心をしたり保証人をさせたりするという手口”だと知ったという。 「勉さんとカラダの関係を持ってしまった後ろめたさがキッカケとはいえ、ズルズルとお金を貸したり保証人になったり、名義を貸してしまったことは後悔しています。ただ、不思議なのですが、いまでも同じようにしてしまうと思います」
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150万円以上の借金をソープで働き返済
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フリーライター。複数の金融業者に長く勤務。レアで波乱な人生経験を送ってきた

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