「障がい者雇用のしわ寄せを受けて…」新卒2年目社員の嘆きを人事のプロはどう見る
4.「弱者」を徹底して守ってほしい
事例の男性・石井さんですが、上司や人事など会社のあり方にも問題があるので、男性が不満を持つことは仕方がない一面があるのかもしれません。会社員の経験が浅く、若いのですから、止むを得ない面もあるかとは思います。
男性が障がい者を仕事ができない、仕事をしないといった捉え方でしか見ていないならば、残念な気がします。今後、経験を積んでいく中でそれぞれの社員に違いがあることを受け入れる寛容さがほしいですね。世の中には、いろいろな人がいます。弱い立場の人のために何かをしておくのは、男性の人格面の成長にも大きな影響を与えるはずです。
仮に障がい者を弱者とします。そして経営者や役員、管理職、さらには将来有望な社員たちは自らを「そこそこに優秀」、さらには「エリート」と思うならば、弱者を徹底して守ってほしい。それが優れた人であり、エリートでしょう。仮にハンディを負う人を「仕事ができない、生産性が低い」として排除することしかできないならば、学校の成績が優秀であったとしても、「エリート」とは言わないと思います。
男性には、そのようなところまで含めて考えてもらえたらいいな、と感じました。私自身、6年ほど障がい者雇用に関わり、自分自身を見つめ直すことが多かったのです。その頃、結婚したのですが、障がい者の社員が数人、2次会に来てくれました。忘れ得ぬ出来事です。
<取材・文/吉田典史>
【川口雅裕】
1988年、リクルートコスモス(現 コスモスイニシア)に入社。人事部門で、組織人事、制度設計、労務管理、新卒や中途の採用、社員教育研修に携わる。2001年からは経営企画室で広報やIRを担当。03年に退職後、人事コンサルタントとして独立し、多数の企業の組織人事コンサルティングを行う。現在は、NPO法人「老いの工学研究所」理事長。著書に『年寄りは集まって住め~幸福長寿の新・方程式』(幻冬舎)など
―[すぐに辞めた新入社員]―
ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006年より、フリー。主に企業などの人事や労務、労働問題を中心に取材、執筆。著書に『悶える職場』(光文社)、『封印された震災死』(世界文化社)、『震災死』『あの日、負け組社員になった…』(ダイヤモンド社)など多数
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