更新日:2023年10月27日 11:01
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「地方のレディース暴走族」たちの“意外なサービス精神”。総長と副総長が繁華街に

地方のレディース取材では“至れり尽くせり”!?

レディース

写真は、雑誌『ティーンズロード』より

 一方、地方のレディース取材の場合はどうか。ほとんどのチームが取材班が行くことをとても喜んでくれて「超歓迎ムード」で迎えてくれます。  例えば、九州の某チームは、わざわざ空港まで迎えに来てくれて(族車ではありましたが)我々を観光名所に案内してくれたり、地元の美味しいお店を紹介してくれたり。  取材もローカルな場所で、男性チームのように大規模ではないこともあるため、日中に行なってもほとんど近隣の住民に迷惑もかからず、警察も来ないので、和気あいあいと撮影を進められるわけです。帰る時も空港まで見送りに来てくれて「これ美味しいので編集部の皆さんで食べてください!」と、その土地の名物をお土産としていただくこともしばしば。思わず「もう少しここにいたいな」と思ってしまいました。

まるで“ヤンキー系旅行コーディネーター”

 また、東北地方の某チームに取材に行った時には、夕方に撮影が終わってホテルに戻ろうとする私たちに「ティーンズロードさん、明日の飛行機で帰るんですよね? これから何か食べたいものがあったら案内しますんで行きましょう!」と、レディース総長と副総長が繁華街に連れていってくれて、美味しいお店に案内してくれたり、チームのOG(先輩)がやっているスナックに連れて行ってくれたりと、まるで「ヤンキー系旅行コーディネーターさん」のようでした。  まあ、ティーンズロードに大きく載りたいという気持ちで親切にしてくれていたのかもしれませんが、それにしてもどの地方に行っても皆さん人柄が良いというか。一生懸命に私たちを楽しませよう、もてなそうと、撮影の時とはまるで違う表情を見せてくれるので、地方のレディースの取材が決まると、ワクワクしていたような気がします。レディース総長には美人も多かったので、当時20代の新人編集者は地方に行くたびに恋をしてしまい……とにかく、ティーンズロードという雑誌は良くも悪くも私に刺激と思い出を残してくれた雑誌でした。
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写真は、雑誌『ティーンズロード』より

 これからも暴走族との「怖い話」だけでなく、「楽しかった話」も紹介していきますので過去の笑い話としてお読みください。 <文/倉科典仁(大洋図書)>
伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。
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