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エアギター“史上最多”3度優勝の名倉七海(28)「いつの間にかフィンランドで切手になってました」

エアギターは愛がある

エアギター世界選手権

エアギター世界選手権2023年で「ナナバウワー」を決める名倉さん ©️Markku Hyttinen

――エアギター世界選手権はどんな雰囲気ですか? 名倉:世界大会が行われるのは、フィンランドの首都ヘルシンキから飛行機で1時間ぐらい行ったオウルという小さな街です。湖もあり、自然豊かで、街の雰囲気もすごくのんびりしています。そこに1週間滞在して、1日目はエアギタリストたちとオウルの街を探索したり、みんなとの交流会もあります。 決勝が終わると1泊2日で自然の中にあるコテージに泊まりに行くのですが、そこでビールを飲んだりサウナに入ったりして、参加者と家族のように仲良くなれます。それを私たちはエアギターファミリーと呼んでます。 エアギター世界協会は「Make Air Not War 武器を捨ててエアギターを持とう」という平和なスローガンを掲げていて、エアギターは愛がある平和な世界が広がっています。もちろん選手権なので、闘いではあるのですが、ステージでもみんな応援してくれるし、ステージから降りるとハグやハイタッチをしてお互いを称え合います。

いつのまにかフィンランドの切手になっていた

名倉さん切手

フィンランドの切手になった名倉さん

――エアギターの魅力はなんだと思いますか? 名倉:最初の一歩がすごく入りやすいところですね。ダンスはリズム感が必要ですし、ギターを弾くのも難しいですよね。でもエアギターは、道具もいらず、動きだけですぐに始められます。あと愛があるエアギターファミリーが私は大好きです。エアギターを通して世界中の人たちと家族みたいな繋がりができて、もっとこういう平和な世界が広がったらいいのになあと思いました。  日本に帰ってきてからもFacebookやSNSのコミュニティでメッセージのやり取りを今でもずっとしています。誰がメディアに出たとか、そういう話が多いですね。実は私、フィンランドでいつの間にか切手になってたんです! 2014年に私の得意技である「ナナバウアー」のポーズで決めている姿が、切手になっていたのをコミュニティの方から教えてもらいました。
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9歳からやっていたダンスを武器に
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放送作家を経てフリーライター&作詞家として活動中。好きなテレビ番組は「ザ・ノンフィクション」、好きなラジオはTBSラジオ、得意料理は春巻き。得意領域はカルチャー、音楽、芸能、住宅、美容など。Twitter:@rokohiroko
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