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「異性との出逢いは合コンよりひとり居酒屋」ハライチ澤部が取り憑かれた“ひとりメシ”の魔力

NOルックでテーブルに瓶ビール。それくらい無関心なほうが居心地はいい

中華鍋で豪快に炒めたナンバー1メニューの「レバニラ炒め」を豪快に頬張る澤部さん。新鮮なレバーを使っているので臭みはまったくない

澤部さんにとって「ひとりメシ」は、ある意味、人生のターニングポイント的な存在と言えそうだ。そんな彼が、“居酒屋ひとりメシ”におすすめの一軒として猛プッシュするのが、代々木上原にある「ジャンプ」。1978年創業の“ザ・赤ちょうちん”といえる老舗居酒屋だ。 澤部:結婚してから代々木上原に6年近く住んでいた時期があったんですが、そのときから通い始めた居酒屋です。いつも多くのお客さんで賑わっているから入るのにもやもやしてしまい、初訪問までに3年近くかかりました。もちろん、店内を覗いてお客さんがほとんどいないことを確認してからの、カウンターの角に座っての「居酒屋ひとりメシ」です。私の人柄や性格を察してくれていたのか、NOルックでテーブルに瓶ビールを置くみたいな、お客なのに関心も興味もないような素振り、その距離感がたまらなく好きですね(女将さんいわく「澤部さんの雰囲気から察して、わざと気づかないようにしていた」とのこと。実際は温和な人柄)。

食卓では味わえないお気に入りメニュー

必ず注文するという「もつ煮」。トロトロに煮込まれたモツと甘めの味噌との絡み合いが最高のハーモニーを奏でる

安くて美味しいメニューばかりで、小遣制のサラリーマンの胃袋にもお財布にも優しい。この店で澤部さんが必ず食べる逸品が「もつ煮」と「まぐろ納豆」だという。 澤部:もつ煮は、トロトロになるまで煮込まれたモツと甘めの味噌が絶妙。たっぷりの七味唐辛子を入れると、モツの甘みと唐辛子の旨みがより際立ちます。まぐろ納豆は……実は妻が苦手なこともあって納豆が食卓でお披露目されることがないんです。でも、「自宅ひとりメシ」のときだけは、においが部屋に残って妻にバレないように容器をしっかり洗った後、サランラップでぐるぐる巻きにしてからゴミ箱へ捨てる。それくらいの手間をかけてでも食べたいくらい納豆が大好き。ジャンプさんのまぐろ納豆は、淡泊なまぐろとコクのある納豆の相性が抜群。口の中で爆発するような美味しさ。たっぷりのネギもいいアクセントになっています。
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人間の営みすべてが「ひとりメシ」に詰まっている
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