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同棲した彼女の母親が“毒親”だった…転居と転職を強いられた30代男性の後悔

 身内だけでなく、ときにはかかわった他人までをも振り回し、不幸にすることもある毒親。自らの体験をもとに「恋愛や結婚は、相手の家族と接触するキッカケになることも多いので、とくに気をつけてほしい」と忠告してくれたのは、阿部武弘さん(仮名・30代)
キャバクラ

※画像はイメージです

 阿部さんは高校を卒業してから10年ちょっとの期間、従業員5人というアットホームな会社で真面目に働いていた。職場の人たちからの信頼も厚く、跡取りのいない社長からは「将来的には、ぜひ会社を任せたい」と期待されていたほど。

キャバ嬢にひと目ぼれ

「充実した毎日を送っていたある日、会社の上司に連れて行ってもらったキャバクラで、H香(20代前半)と出会いました。華やかで明るく、よく話す印象の女の子が多いなか、H香はしっとりとした雰囲気で静かに微笑んで話を聞いている。すごくタイプでした」  おとなしく寡黙な阿部さんのただならぬ様子を察した上司は、半ば強引にH香さんから連絡先をゲット。自分の気に入っている店の女の子とH香さんを誘い、4人で出かける機会を何度も作ってくれた。 「H香と会う機会を重ねるうち、消極的な僕でも彼女との距離を自然と縮めることができたのです。その後も上司が僕たちの恋を応援してくれたお陰で、お付き合いまでは順調に発展。付き合って半年以上が経ち、僕はH香にキャバクラを辞めてほしいと懇願しました」

母親から?LINEと電話がひっきりなしに

 最初は「生活のため」と渋っていたH香さんを、「結婚したいと考えている。月々の生活が楽になるように、僕のアパートで暮らそう!」と、自分には似つかわしくない大胆な言葉で説得。3か月ほど悩んだH香さんだったが、阿部さんの提案を受け入れた。 「そして同棲をはじめたのですが、その頃からH香のスマホが頻繁に鳴るようになったのです。それは、H香がキャバクラを辞めてアパレル関係の仕事に勤めはじめた頃でした。LINEに電話の着信と、浮気を疑うぐらいの頻度です」  H香さんは着信音がなるたびに音を切るなど対処していたが、着信のたびにスマホが光るため気になって仕方がない。「何の電話?」と尋ねてみると、意外にも「母親から」だという返答。「どうして出ないのか?」と疑問をぶつけると、H香さんは黙り込んでしまった。
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毒親の母から逃げるためキャバ嬢に
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ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
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