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中村ゆり、アイドルから俳優になって20年。「孤独に生きてきた、市子のような人に寄り添いたい」

ショッキングなありがとう」のシーン

――映画公開中ということで、本編の重要なシーンについて。後半に、なつみが、市子に「ありがとう」と言います。あのシーンを撮影されたときは。 中村:あそこは正直、現場にいたみんなが苦しかったと思います。でもそれ以上に、私も市子も疲弊していました。とてもショッキングな場面ではありますが、それ以上に、あの人たちの生活の疲弊がある。もっと正常な判断ができていればと。でもそのためには、もっともっと遡らないと。もう私も市子も、修復不可能なところまで来ている状態だったのだと思います。 中村ゆり――社会がなんとかしなければいけないと感じましたし、中村さんと同じく、色々調べたくなる作品です。最後にひと言お願いします。 中村:自分が携わったことと、この作品の感想との両面を感じているのですが、仕上がりを観たときは、本当に嬉しかったです。どうぞよろしくお願いします。
<取材・文・撮影/望月ふみ ヘアメイク/藤田響子 スタイリスト/小川未久> (C) 2023 映画「市子」製作委員会 『市子』はテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開中
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi
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