「先輩に『コンビニまで車に乗せてほしい』とお願いされて…」詐欺の元加害者たちが明かす“闇バイト”の末路――2023年大反響トップ10
2023年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。社会問題から1年を振り返る「ニュース」部門、第6位の記事はこちら!(集計期間は2023年1月~10月まで。初公開2023年4月29日 記事は取材時の状況。ご注意ください)
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広域強盗事件に関与した容疑者が次々と逮捕されるなか、異なる詐欺被害が広がり続けている。「ルフィ」に警察がかかりきりなのをいいことに詐欺師が跋扈しているのだ。水面下で被害者を増やし続ける新たな詐欺の実態を探った。
「一度、共犯関係になったら簡単に抜け出すことはできないんです」
そう話すのは、知らぬ間に特殊詐欺に関与し、最終的に強盗事件を起こしてしまった仮釈三郎氏(36歳)だ。現在は“元受刑者”としての経験を生かして闇バイトに警鐘を鳴らすかたわら、犯罪心理カウンセラーとしても活動している。
「先輩に『コンビニまで車に乗せてほしい』とお願いされたのが最初でした。5軒回っただけで数万円を渡されて、『これで共犯な』と。そのときに初めて、オレオレ詐欺で稼いだお金だと知りました。
以来、“出し子”の送迎役として呼ばれるようになったのですが、約束の時間に遅れたときに『お前のせいで口座が凍結した。300万円を補塡しろ』と脅されて……強盗を指示されたんです」
仮釈氏は強盗致傷罪で現行犯逮捕。下された判決は重かった。
「逮捕2日後にその先輩が面会に来て、『手のひらを返すような態度を取ったらわかるな?』と、家族と婚約者の名前を出して脅してきた。それで単独犯だと証言したので4年の実刑判決が下りました」
詐欺の元加害者たちが語る「闇バイト」の末路
家族と婚約者の名前を出し脅してきた
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