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「先輩に『コンビニまで車に乗せてほしい』とお願いされて…」詐欺の元加害者たちが明かす“闇バイト”の末路――2023年大反響トップ10

「甘い話には罠がある」と常に自制心を

 一方で、サポート詐欺の対策は少々難しいとも。 「怪しいサイトを閲覧しないのが一番の防御策ですが、最近では還付金のお知らせを装ったメールで怪しいリンクを踏ませて、『ウイルスに感染した』と警告文を発するページに誘導されるケースも多い。  本物の国税庁も還付金の処理状況などについてメールで知らせることがあるため、類似のメールだろうと思ってリンクを踏んでしまう人がいるんです。詐欺被害撲滅のためには、国税庁からのお知らせは郵送に限るなどの対策が必要と考えています」  仮想通貨詐欺やFX詐欺などについては、「甘い話には罠がある」と常に自制心を働かせるほかなし。近年の投資系詐欺は勧誘者に多額の紹介ボーナスを用意するマルチの仕組みを取り入れたものが多く、知人・友人経由で詐欺案件に投資してしまうケースも少ない。  すべてが詐欺とは言い切れないが……少なくとも儲けのカラクリが理解できない案件には手を出すべきでない。

詐欺系闇バイト図鑑

詐欺手口・口座名義貸し 報酬:一口座5万円前後 銀行口座を開設して通帳・カードを提供する闇バイトは一口座当たり5万円以上で、困窮する主婦が手を染めるケースも。近年は仮想通貨取引所の口座名義貸しの闇バイトも増えている ・かけ子 報酬:1週間で数十万円? 電話をかけて言葉巧みにカネを振り込み、ないし届けるよう説得する役。近年は海外の”コールセンター”にかけ子を缶詰めにするパターンが多く、1~2週間のかけ子バイトで数十万円 ・運び屋 報酬:一回数万~10万円 現金をハンドキャリーで海外に運ぶ場合の報酬は往復渡航費+10万円程度。フィリピン-日本を定期的に行き来するビジネスマンなどが、疑われにくいため運び屋として好まれるとか ・受け子・出し子 報酬:回収額の3~10%など 騙した被害者から現金を受け取るのが受け子で、騙し取ったカネをATMから引き出すのが出し子。面が割れやすく、かけ子よりも逮捕されるリスクが高いため回収額が大きいほど報酬UP 【犯罪ジャーナリスト・小川泰平氏】 元神奈川県警刑事。国際捜査課などで活躍し、’09年からジャーナリストに。YouTube「小川泰平の事件考察室」で事件情報や犯罪への備えなどについて発信中 【更生系YouTuber・仮釈三郎氏】 脅されて強盗事件を起こした元受刑者。「仮釈放更生日記」で情報発信中。 現在は元受刑者の就労支援活動にも乗り出している 取材・文/SPA!詐欺被害対策班
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