カーライフ

「クラウンエステート」17年ぶりの復活に歓喜。“壊れないワゴン”の魅力を旧型オーナーが語り尽くす

個人的におすすめなのは前期!

左:アスリートVプレミアム-右:アスリートG

私は、後期型のアスリートG(3.0L)と、後期型のアスリートVプレミアム(2.5Lターボ)、そして、前期型のアスリートfour(2.5L 4WD)を自家用車として乗ったことがあります。 その上で、最も良かったのは、意外にも前期のアスリートfourでした。 最初に乗った後期のアスリートGは、初期世代の直噴エンジンのためかトルク感を感じず、3Lであるにも関わらず、2.5Lよりも走らないといった感じ。これに乗るまでゼロクラウンを所有していたのですが、乗り換えた瞬間「古くなった!」という感覚がありました。 その後、アスリートVプレミアムに乗り換えたのですが、こちらはゼロクラウン並みに機敏な走りをするといった印象がありました。同じ年式のクラウンエステートでも、アスリートVは別物といえます。ただ、アスリートVは、アクセルを踏み込めば速いものの、高回転型ターボエンジンゆえに、街中で全開にすると危険な感じがします。また、私の場合、ボディカラーが白だったためなのか、他のクルマから意地悪されることとも多く、乗っていてストレスを感じる部分がありました。 それに対して、前期型アスリートfourには、そういったネガティブ面がなく、乗っていて心地良いのです。

ベンツと比べると疲れるけど

購入する前は、「前期はいやだ」と思っていたのですが、いざ乗ってみると前期の内装は後期よりも豪華。これは、写真では分かりませんが、所有すると「前期のほうが上質」だと気づきます。それゆえか、なぜか運転していて心地よいのです。また、アスリートfourは、4WDの恩恵なのか、FRのエステートよりも安定感があり、長く乗っていても疲れません。 先日、アスリートfourで東京から岩手まで片道500kmを日帰りで往復。1日に1000km走ったわけですが、なんら問題ありませんでした。興味深いのは、以前乗っていたFRのエステートが「1時間ぐらい乗っていると飽きてくる」という感じだった一方、4WDは「4時間を超えたぐらいから疲れるものの、それまでは快適だった」という点であります。 私は、W140型メルセデス・ベンツSクラスを所有していますが、ベンツと比べると、疲れるものの、エステートfourは「そこそこ長距離でも大丈夫」だと思います。 普段遣いといった感覚で、アスリートfourに乗っている私ですが、よく考えてみたら、私のアスリートfourは2000年式。23年落ちのクルマですが、まったく壊れる気配がありません。 新型クラウンエステートも興味深い存在ですが、私個人的には旧型クラウンエステートは、発売から24年が経過した今でも十分通用する「魅力あるクルマ」だと思います。クラウンエステートを3台乗ったという人はあまりいないでしょうから、これから中古車を購入検討される方は、ぜひ旧型の「前期」が意外にも良いということを参考にしていただければと思います。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

1
2
3
おすすめ記事