お金

市場流通がはじまったロレックスの「新型デイトナ」。6モデルの“初値”を一斉調査

腕時計投資家の斉藤由貴生です。今年3月にロレックスのデイトナが一斉モデルチェンジされました。そして、今、そんな新しいデイトナがようやく市場に流通。今回は、出たばかりの新型デイトナの初値をお伝えしていきたいと思います。

ステンレス:126500LN

ロレックス デイトナ

ステンレス:126500LN

【黒文字盤】 197万4500円(日本国内定価) 483万3333円(新品実勢価格、安い順の3社平均値) ⇒285万8833円のプレミアムが発生 【白文字盤】 197万4500円(日本国内定価) 547万9333円(新品実勢価格、安い順の3社平均値) ⇒350万4833円のプレミアムが発生 1987年に登場した16520から、ステンレスデイトナの文字盤は「黒」と「白」というラインナップとなっていますが、2015年頃まで「黒文字盤のほうが高値(人気)」となっていました。 それが、2016年に出た116500LNからは「白文字盤のほうが人気」という状態に変化。そして、今回出た126500LNでは、黒対白文字盤の相場差が、64万6000円という状態になっているのです。こういったことからも、白文字盤人気の高さがさらに高まった印象を受けます。 また、今回登場した126500LNの初値は、黒文字盤の新品実勢価格を例として480万円台という価格帯。2016年にデビューした116500LNの場合、白文字盤の初値が190万円台といった水準だったわけですから、新型は前代未聞に高い初値をつけたといえます。

コンビ:126503

コンビ:126503

【金文字盤】 255万2000円(日本国内定価) 387万9000円(新品実勢価格、安い順の3社平均値) ⇒123万7000円のプレミアムが発生 【黒文字盤】 255万2000円(日本国内定価) 398万8000円(新品実勢価格、安い順の2社平均値) ⇒143万6000円のプレミアムが発生 【白文字盤】 255万2000円(日本国内定価) 409万0000円(新品実勢価格) ⇒153万8000円のプレミアムが発生 定価では、ステンレスよりも高いコンビモデルでありますが、新品実勢価格や中古相場といった観点では、ステンレスよりも安値。これは、1990年代後半から30年近くに渡って続いている現象です。 そのため、コンビが「最も安く買えるデイトナ」であるわけですが、この126503の中で最も安価な金文字盤の価格=387万9000円が、新型デイトナの最安値にあたります。 なお、ステンレスでは、黒対白文字盤の相場差が64万円といった水準だった一方、コンビでは文字盤における差がそこまで激しくなく、黒文字盤と白文字盤は約10万円しか違いません。
次のページ
イエローゴールド、ホワイトゴールド
1
2
3
4
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


記事一覧へ
おすすめ記事