更新日:2024年12月05日 15:07
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暴走族の大晦日「正月暴走」に仰天。高速道路は大渋滞、族車の上でタコ踊り

警察もお手上げの「なんでもアリ」無法地帯に

レディース

レディース(女性暴走族)の姿も

 その期間は高速道路およびパーキングエリアは無法地帯。もちろん、高速道路の本線もほとんどが族車で大渋滞。時折、逆走をしている原付の改造バイクや、高速道路のど真ん中でピースサインで記念写真を撮る女の子たち。路側帯に駐車して弁当を食べている特攻服の暴走族……。  まさに「なんでもアリ」という異常な状態です。私たちも渋滞で富士急ハイランドまでたどり着けない年は、ひたすら車の中から撮影をしておりました。 正月暴走 警察も総動員で料金所の付近などで取り締まるわけですが、あまりの台数の多さにお手上げのようでした。スルスルと取締りの間を抜けて行ってしまうので、何をどうしていいのやらという感じです。

取締りが年々強化され、今では「伝説」に…

正月暴走 まぁ、これが大晦日から三が日まで続くのですが、それぞれが地元の方向に戻り始め、道路が走れるようになると、ようやく取材班も開放されて、家路につくわけです。  高速道路上には、族車に取り付けられていたと思われる改造パーツが散乱。タイヤや竹槍マフラー、エアロパーツなど、途中で壊れたものを放置していくので、それを避けながら走る感じでした。 正月暴走 そんな私たちの「正月休み」と言えるのは、その後の1日か2日ぐらいでしょうか。当時は毎年のことだから感覚が麻痺していましたが、いま考えると「よく頑張っていたな」と思います。  さて、そんな「正月暴走」も取締りが強化され、族車の台数もどんどん減っていき、今では「伝説」みたいになってしまいました。  決して褒められることではありませんし、今の時代にやれば大変なことになってしまうのでしょう。ただ、あの頃の暴走族のエネルギーはすごかったなと思うことがありますね。 <文/倉科典仁(大洋図書)>
伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。
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