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「パチスロの借金400万円の返済のため…」闇バイトに手を染めた31歳男性の後悔

借金の返済や浪費、生活困窮などの理由から「闇バイト」に手を染める10~20代が増えている。そんななか、罪に問われた人や依存症者などの回復やサポートをおこなうのが一般財団法人ワンネス財団だ。 ワンネス財団の回復施設に入所し、社会復帰を目指すBさん(男性・31歳)に話を聞いた。 【前回記事を読む】⇒「「警察官になりすまし被害者宅へ…」闇バイトで逮捕された27歳男性の告白」はこちらへ

スマホひとつで応募できる手軽さが怖い…  Bさん(男性・31歳)のケース

ワンネス財団

ワンネス財団が運営する奈良の回復施設

実家暮らしで会社員だったBさんはギャンブルでの借金返済に行き詰り、現金・カードなどを受け取る“受け子”やATMからお金を引き出す“出し子”として闇バイトにかかわった。受け子として3件目を遂行中の2020年9月、私服警官によって捕まっている。 「母はシングルマザーとして、僕と兄、そして妹の3人を育ててくれました。大学時代、友達に誘われてパチスロを知り、会社員になってのめり込みました。入社した会社は平日休みだったので友達と休みが合わず、1人でパチスロへ通うようになり、最初は遊び感覚のはずが、気づけば400万~500万円に借金が膨れ上がっていました」 債務整理をしたが、新たな借り入れができなくなり、ギャンブル継続と借金返済の壁にぶち当たってしまう。 「少しですが、闇金にも手を出してしまいました。借りてはパチスロの繰り返しで、1000円あれば行くみたいな感覚でした。やめようと思っても、やっぱりなかなか……もう依存症になっていたのだと思います」

実家の航空写真や会社の情報も提供

闇金からの取り立てに追われ、切羽詰まってしまったBさんは、悩みながらもX(旧ツイッター)経由で闇バイトに応募。1回限りという条件で、自身の免許証や社会保険証、実家の航空写真などを提出したほか、自分が働いている会社の個人情報なども送信している。 「いま思えば、個人情報を簡単に送ってしまい、本当に軽はずみだったと思います。ただそのときは、そんなことを考える余裕もありませんでした。親や友達にも言えず、追い詰められている状態で、とにかく早くカネがほしかったです。報酬は手に入れた金額の5%で、指示は『テレグラム』を通じて届きました」 テレグラムとは、セキュリティが高く、シークレットチャット機能やメッセージを完全消去できる特徴があるアプリだ。 「1件目を実行するまでは『どうしよう…』という気持ちでしたが、被害者のお宅でカードを受け取ったときには、もう腹をくくりました。脅しなどはなく、『2件目もやってみる?』という感じで、当時はまだ選択肢が私のほうにありました」
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振り込まれた報酬は逮捕後すべてなくなった
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フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意

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