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「テレビは20年前のもの」「エアコンは使わない」年収200万円台の“元芸人小説家”が語る、驚きの節約生活

 年収200万円台だという、元お笑い芸人の小説家・藤崎翔氏。地元の茨城県牛久市のアパートで、駐車場込み家賃は35000円で暮らしている。  ほぼ100%自炊で野菜を買い、肉は半額シール目当てで購入。洗濯は手洗いで「今後も洗濯機を買う予定はない」と言う。質素な生活だがご本人は大満足で、さらに節約もしていると語るが…。倹約ライフを深掘りすると、驚きの事実が次から次へと飛び出した。 【前回記事を読む】⇒「『家賃は3万5000円、洗濯機もありません』デビュー作“30万部超え”なのに年収200万円台、元芸人作家が告白」はこちらへ

藤崎翔氏

エアコンは一年中使わない

――食事と洗濯物以外に、節約していることはありますか。 藤崎(以下、藤崎):エアコンは一年中、使いません。今年の夏は扇風機を何回か回した程度です。 ――エアコンなしで大丈夫なんですか!? 藤崎:東京は危ないかもしれないけど、茨城の夏はイケるんですよ。パンツ一丁になって首に濡れタオルをして、食卓兼仕事用のこたつテーブルの前に置いてある、座布団に正座します。座布団にはバスタオルを敷いて、膝の裏側にもタオルを挟む。手首から肘前まで、テーブルが当たる部分にもタオルを敷く。 冬もこれまで何とかなってきました。家が南西向きで日当たりがいいから日差しを室内に入れておく。もうそろそろ寒くなる時間だなと感じたら、窓とカーテンを締め切ります。太陽光で溜めた熱でどうにか翌朝まで持ちます。窓には父からもらった、断熱効果が高い発泡ポリプロピレンをマジックテープで貼ってありますし。 冬は厚着ですごします。部屋の中でもジャンパーを着て、軍手もはめてキーボードを打っています。年中、太陽が昇れば起きて深夜になる前に寝ています。冬の朝は寒いんですけど、厚着のままシャドーボクシングをすれば体がめっちゃ温まります。夏は全部脱いでも暑いけど、冬は着込めば乗り越えられる。個人的には、冬のほうが楽ですね。 人それぞれなのでオススメはしません。独身一人暮らしで恋人ができる予定すらありませんけど、もしできたとしてもパートナーにこの生活を強いるつもりもない。何らかのDVになってしまいそうですから。

ゲーム感覚で倹約生活をしてしまう

――倹約家ぶりがすごいです。 藤崎:エアコンを使う金はあるから使えばいいだけなんですけど、オードリーの春日さんの言葉に共感しました。「特に理由はないけど、何となく節約しちゃう」と。 春日さんはご家族がいらっしゃいますけど、一人暮らしだと、ゲーム感覚でやっちゃうんですよね。「まだいけんじゃないかな」って。「まだ大丈夫だろう」と、ひと冬を乗り越えてしまうんです、結局。 ――筆者にはつらそうな越冬です……。 寒い部屋にい続けると毎年必ず、耳がしもやけになりますからね。ドーナツ屋のポンデリングみたいになっちゃう。ニット帽をかぶるとかしてみたんですけど、それでもしもやけになるんで、対策するのはやめました。もはや、みずからポンデリングを作りにいっている環境です。

自宅で使っている段ボールテーブル(本人撮影)

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テレビデオが現役、画面サイズが合わない
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うちの・さくら。フリーインタビュアー、ライター。2004年からフリーライターとして活動開始。これまでのインタビュー人数は3800人以上(対象年齢は12歳から80歳)。俳優、ミュージシャン、芸人など第一線で活躍する著名人やビジネス、医療、経済や一般人まで幅広く取材・執筆。趣味はドラマと映画鑑賞、読書

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