「GW中のパチンコ店はボッタクリ営業」は本当なのか?ホール関係者が‟経営の裏事情”を暴露
大型連休の一つ、ゴールデンウィーク(以下、GW)が間もなくやってくる。旅行などの計画を立てている方もいるだろうが、なかには「思いっきりパチンコ・パチスロを打つ!」なんて人もいるだろう。
だが、GWは昔からよく言われている、パチンコ店の3大回収時期(他はお正月とお盆)の一つだ。実際のところ、ホールは回収率を高くしているのだろうか?
そこで、大手チェーンの営業統括部長のA氏に、GW期間中のホール事情から、今年ならではの傾向についてお話を伺ってみた。
土日や連休はパチプロ以外の一般の客が多く来店するため、店としては回収しやすくなるワケだが、実情はどうなのだろうか。
「昔と違って、GW中だからといって、いつもより回収するなんてお店は少なくなったんじゃないですかね。まあ、なかにはガッツリ抜くお店もあるかもしれませんが、少なくともウチは普段と変わらない出玉率で営業しています。むしろ、普段の土日のほうが少し辛めに設定していますね」
これは、GW中に打つ予定のパチンコファンにとっては嬉しい事実。だが、回収しやすい環境なのは昔と同じなのに、なぜ出玉率の傾向が変わってきたのだろうか?
「たしかにGW期間中、稼働率は上がりますが客層は変わらないんですよ。一年を通して、この時期にしか打ちに来ない一見のお客さんがたくさん来るなら『回収しちゃえ!』ってなるかもしれませんが(笑)。普段から来店してくれているお客さんばかりだから、ガッツリ回収するワケにもいかないので」
一見のお客さんが減り、日頃から来店してくれている常連のお客さんがメインとなれば、回収しづらいのも頷ける話である。さらに、最近では普段の営業においても、これまでとは異なった方針のお店があるという。
「お店によっては、平日は回収に徹して稼働率の高い土日に出す、なんてところも最近はよく見かけますよ。お店の看板機種に客を付けようと思ったら、稼働率が上がる日に出したほうがより効果的なんです。例えばですが、出玉率100%で営業した時に、売上が3万円の台は7500発の出玉を積むことになるじゃないですか。これが、稼働率が高くて売上が6万円だったら、1万5000発の出玉を積むことになります。同じ出玉率でも『玉が出ている感』はかなり違ってきますので」
「大型連休=回収期間」はもう古い?
出玉率の常識は変化しつつある
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
記事一覧へ
X(旧Twitter):@sagyosakurai
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ