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106億円溶かした大王製紙元会長に聞く「投資とギャンブルで勝てる人の共通点」

新NISAや日経平均の上昇を受けて株式投資を始める人が増加中だ。しかし、そんな“株ビギナー”たちからは早くも「損をした」「やらなきゃよかった」といった声が続出する事態に……。初心者がやりがちな失敗する思考パターンを知り、勝ち組投資家を目指せ!

投資とギャンブルの共通点は…

[投資で勝てる]思考法

大王製紙元会長の井川意高氏

投資で手持ち資金を失うことを「熔かす」と表現するが、この言葉はギャンブルでも使われる。そして、まさに『熔ける』というベストセラーで知られるのが、大王製紙元会長の井川意高氏だ。かつてカジノで106億円余りを失った井川氏だが、その過程では10億円近く勝つ日もあったという。 ギャンブルと投資は似て非なるものとはいえ、勝敗を分ける要因に何か共通点はあるのか? そんな問いかけを井川氏にしたところ、「共通点なんてないですよ」と一笑に付す。 「特に私が好きなバカラなんて、勝つか負けるかは完全に運次第。まれに引き分けはあるものの、基本的には丁半博打のようなものですから。値動きに裏付けがあって、そこを予測する投資とは別物です」

メンタル面においては似た部分がある

とはいえ、競技性に共通点はなくても、勝敗を左右しかねないメンタル面においては、似た部分があるという。 「やはり『冷静さを失ったら負ける』ということでしょうね。私もバカラで連続して外すと『次こそは!』と大きく張ってまた負けていました。熱くなって負けを取り返そうとするのは典型的な負けパターン。やはり“前がかり”になりすぎるのはよくないです」
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ほどよく疲れていると勝率がよくなった
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2024年5月21日号(5/14発売)

表紙の人/ 見上 愛

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