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『朝が来る』など出演の蒔田彩珠、一人の人間としての幸福は「仕事の後の猫」

一人の人間としての幸福は「猫」

蒔田彩珠 『ハピネス』――少しずつ死が迫る状況でも自分の「好き」を貫いた由茉は強いですね。 自分の好きなことを自分の好きな人にまっすぐ伝える、というのは彼女の強さだったので、演技の上でもそこは心がけました。もし、私が同じ状況になったとしても、ここまで周りのことを考えられないと思ったので、そこはかっこいいなと。 そんなに深く考えることって今までなかったですけど、由茉を演じて、人はいつ死ぬかわからない、周りの大切な人がいついなくなるかわからないということは少し考えるようになりましたね。 ――今の蒔田さんにとっての「幸福」は何ですか?  俳優としての幸せは、やはりいろいろな作品でいろいろな役を演じられること。毎回違う職業、毎回違う人生を経験できるのは他にはない仕事だと思っていて。決して飽きることのない、毎回新鮮な気持ちで役を演じられるのは幸せだなと思います。一人の人間としては……仕事の後の猫ですね。 ――もし、自分にとって大切な人から「あと1週間しか生きられない」と聞かされたら蒔田さんはどうしますか? 一番はその人がどう過ごしたいのかを尊重します。その時間のなかに自分が少しでもいることができたら嬉しいですけど、無理に一緒にいようとはしません。

子役ではなくなった今、いろいろな役に挑戦したい

蒔田彩珠 『ハピネス』――蒔田さんが考える自分の良い部分、悪い部分を教えてください。 由茉と似ていて、好きなモノにはまっすぐです。なので、お芝居にはずっとまっすぐですね。悪いところは……それ以外ないところですね(笑)。 でも、もっといろいろな役を、偏らず好き嫌いせずに挑戦していきたいです。それこそ今回の『ハピネス』は自分のなかでも挑戦的な作品だったので、第一歩という感じです。 ――これから先、さまざまな蒔田さんが見れる……。 かもしれないです。もっといろいろな役をやっていきます。年齢も重ねて子役ではなくなったので、いろいろな役ができると思うので。 ――そう考えると、これからの蒔田さんは可能性だらけですね。 ありがとうございます。「キラキラしてる」「未来があるね」ってよく言われます(笑)。
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ツーリングがしたいけど、夏は一番嫌い
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株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter

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