「ハンディ扇風機」モノ雑誌編集長が“本当に勧める2機種”と“買わない1機種”
『月刊MONOQLO』編集長の建部博と申します。
「誰なんだお前は」という声もあろうかと思いますので、まずはMONOQLOがどんな雑誌かご説明します。2009年創刊のいわゆるモノ雑誌なのですが、最大の特徴は「メーカーやサービスに忖度することなく、それらの良い点・悪い点を正直に読者に伝える」こと。
他社のモノ雑誌やWEBメディアの中には、ろくに製品に触らずに、メーカーのリリースをもとに「この製品おすすめなんです!」なんて無責任な記事を量産するところもあります。消費者にとってそれはあまりに無責任……(読み手はそれがリリース記事なのか、実際の評価なのか、読み解きづらいですもんね)。
本記事ではそんな雑誌を作っている私が、消費者の買い物や暮らしにおける正しい選択の一助として、正直なレビューを紹介していきます。今回のテーマは『買って良い・ダメなハンディ扇風機』です。今年は酷暑との予測もなされていますので、是非ともご参考ください。
すっかり夏の定番となったハンディ扇風機(携帯扇風機。ハンディファンとも言われます)ですが、量販店やホームセンター、ネット通販には数多の製品があり、どのような基準でチェックすればいいのかわかりませんよね。本当、モノを買う時って決め手がないと選べないものです。
そこでMONOQLOは、優秀なハンディファンの定義を「風速が強く、音がうるさくない、操作もシンプル」と設定しました。下記テストによりそれらを評価づけし、「ベストバイ」となったのがフランフラン製品です。
【風速】一定距離の最大風力を計測し、それをもとに評価
【静音性】一定距離の騒音値を計測し、それをもとに評価
【使い勝手】複数のモニターが実使用し、操作感・付属品の有無といった点を評価
フランフランの「フレ ハンディファン」(2,680円)は、弊誌テストでは毎年好成績をおさめています。今年も期待に違わぬ安定感で、10台以上の並列テストでNo.1となりました。
特によかったのは、風量と静音性のバランスです。風速5.1m/s、騒音値54.2dBと「うるさすぎず、かつ涼をしっかり感じられる」塩梅が優秀。言葉にすると簡単ですが、実はこのバランスをしっかりキープできている製品は、この世にそう多くはありません。
使い勝手の良さについても編集部、またモニターから好評をえました。電源ボタンの長押しにより起動、ボタンを押すごとに微弱〜最大まで5段階で風量を変更できます。さらにそこに「リズム風」もくわわり、計6段階の切り替えが可能。
さらにありがたいのは、昨年版の「フレ ハンディファン」から改良がくわえられ、充電方式が従来のmicro USBから汎用性の高いUSB Type-Cになった点です。昨今はとにかく充電しなければならないアイテムが増えており、それにあわせてケーブルも用意しなければなりません。汎用性の高いType-Cになったことで、その煩わしさも解消されました。
他製品に比べてやや重量はありますが、大きなハンデにはなりません。付属の台座に立てることで机の上で使用もできますし、死角がほとんどない“ベストバイ”です。
【MONOQLO評価】
風速:花丸
静音性:花丸
使用感:◎
こんなテストを行いました
買ってイイ!「フランフラン フレ ハンディファン」
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『月間MONOQLO』編集長。年間3000以上もの製品やサービスを自分たちで比較・テストし、本当に買って良いモノや使っていいサービス、そして「正直、あまりおすすめできない」モノも紹介している。本誌や兄弟誌の記事をまとめたWEBサイト「360LiFE」も運営。
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