あおり運転をしてきたバイカー集団。警察に通報した結果…態度が急変したワケ
誰かと何かあったとき、自分に反省するところはなかったかを振り返ることはもちろん、相手を許すことも大事になってくる。けれどそれは、相手の言動をしっかりと見極めてからにしたほうがいいのかもしれない。
ある休日の夕方、深沢花子さん(仮名・30代)は混雑した地元の国道を自家用車で走行中だった。車の量がだんだんと増え、信号などの兼ね合いもあってか、ほとんどの車が徐行程度の速度で走行。両サイドに前後を他車に囲まれている状況だった。
「周囲にいるどの車もそういった状況のなか、バイクに乗った5人ほどの“バイカー集団”がエンジンを大きな音でふかしながら迫ってくるのが見えたのです。田舎とはいえ、3車線ある国道のど真ん中。『ウソでしょ?』と思いました」
バイカー集団は、エンジン音で周囲の車に存在をアピール。周囲の車が前進しながら少し横に寄り、バイクが通れるぐらいの隙間を空けるまでエンジンをふかし続ける。それは、耳をつんざくような爆音だった。
「周囲の車も含め、ブレーキから軽く足を離した状態でノロノロとしか走れない状況。そのようななか、バイカー集団がどんどんと後続車を煽りながら迫ってくるのがルームミラーで確認できました。エンジン音もうるさいし、すごく感じが悪かったです」
バイカー集団が近づいてきたためよく見ると、若年層というわけではない。ハーフヘルメットだったため、そこから推測するにどうやら、分別(ふんべつ)がしっかりとつくお年寄りの男性集団。そして次の瞬間、その集団は花子さんのすぐ隣をすり抜けようとしていた。
「少し前進してもう少し右側に寄せようかとも思いましたが、バイクがすぐ後ろに迫っていたので、『下手に動いて当たったら嫌だな~』と思って停車。そのまま動かずにいたら、後ろから煽る煽る。そして強引に、私と隣の車の間をすり抜けようとしたのです」
そして…、カツンと嫌な音が。バイクが車のサイドミラーに接触したのは明らかで、向こうもこちらを振り返った。その瞬間、花子さんは手を挙げて手招きしている。にもかかわらず、バイカーはそのまま走り去ってしまう。
「車を停められるところまで走行し、傷ないか確かめました。その結果、見える傷はナシ。ただ、どうしてもバイカーの態度が許せませんでした。国道のど真ん中を堂々と煽りながら走行し、車と車の間を縫うように運転すれば、接触につながることぐらいわかるはずです」
3車線ある国道のど真ん中を…
カツンと嫌な音が…
1
2
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ