恋愛・結婚

10年ぶりに“運命の再会”した後輩とのデートがまさかの展開に。性格もまるで別人…

ブラック労働の愚痴を親身に聞いてくれて……

愚痴を聞いてくれた ここで違和感に気づいてもおかしくないが、当時の河田さんは、給料も少なく残業も多いシステムエンジニアの仕事にストレスが溜まっていたこともあり、「大変ですねぇ」「残業とかありえないですよ!」と仕事の愚痴を親身に聞いてくれる美奈子さんの言葉に救われたという。 「デートも終わりに近づいたとき、彼女が『私も前の仕事がツラくて辞めてしまったんです。でも、今の仕事を始めてからはストレスがかからないし、稼ぎも数倍になったんです』と言ってきました。彼女の仕事について気になりましたが、それ以上は語らず後日デートする約束だけして、その日は解散になりました。  LINEを交換して、彼女の投稿を見ていると高額のバッグやコートを買った写真をアップしていて、本当に稼いでいるんだなと信じていました」

2度目のデートでいきなり“仮想通貨”の勧誘

 それから1週間後。またも新大久保駅に集合し、別のカフェでデートをすることに。河田さんは「お酒を飲まない?」と誘ったものの、美奈子さんは下戸ということでランチを提案。できればお酒を飲んで距離を縮めたかった河田さんだが、切り替えてランチデートを楽しもうと思い、待ち合わせ場所に向かったという。しかし、ここで彼女の本性が明らかになった。 「ランチプレートを食べ終わった後に、彼女の口から『仮想通貨って分かりますか?』という言葉が出たんです。  俺は投資に興味がなかったので『聞いたことはあるけど……』とだけ答えると、これまで以上にハイテンションになって、『仮想通貨の代理業をやっているんですけど……』とまくしたててきました。その常軌を逸した目つきや口調にようやく違和感を覚えました」  早口で語られた内容を要約すると、彼女はアメリカ生まれの新しい仮想通貨『S』の代理取引に関わっており、自分に初期費用60万円を預ければ3カ月で倍にさせることができるという勧誘だった。  初心者の美奈子さんでも現在は月に200万近く稼げるようになったのは「AIを駆使した自動取引ツールがあるから」とも説明。さらに「河田さんも始めたら、ブラック労働から逃げられますよ。絶対稼げます!」と追い打ちをかけてきたという。 「勘の鈍い俺でも『これは詐欺じゃないか』と感じました。でも、いきなり彼女に反論することもできず『考えさせてほしい』と伝えると、慌てた彼女は『キャンペーンが終わりますよ。早くしないと稼げなくなりますよ』とムチャクチャなことを言ってきたので、ランチ代を渡して解散しました」
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仮想通貨『S』とは何だったのか
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テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

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