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ANAが“歩くだけでマイルが貯まるアプリ”を作った理由とは。「1カ月に1万マイル貯まった人も」

「普段の移動でもマイルを貯められる」ことを広めていきたい

移動手段によって獲得できるポイントは異なる 今後は、ANA Pocketを通じてさまざまな「マイルの使い道」を提案していきたいと中村さんは展望を語る。航空券との交換だけではなく、日常のショッピングやレストランなど、幅広い利用用途があるのがマイルの特徴だ。 「決して、飛行機に乗ることだけがマイルの使い道ではなく、日常のお金として使える側面も認知を広げていければと考えています。他方で、ANA Pocketは『特典航空券と交換するのに、あと200マイル足りない』という場合に、少額マイルを貯めることができるツールとして活用できます。  旅に出かけるという目的を達成するために、ANA Pocketを使うことで、普段の移動でもマイルを貯められるという付加価値をより多くの人に届けていきたいですね」

「健康的な移動手段」ほどポイントが高い

 また、健康促進のきっかけになる機能を追加することも見据えていると中村さんは続ける。 「実は徒歩と自転車、電車、自動車、飛行機でポイントの還元率を変えていて、健康的な移動になるほど獲得できるポイントが高いんですよ。徒歩は1kmあたり50ポイントが獲得できて、これが有料会員になれば1.3倍の65ポイントもらえるようになっています。今後は健康な移動に価値を付与できるように仕組みを作っていきたいですね」(※10月29日現在時点)  10月1日からはハワイで「ALOHA!Pocket キャンペーン」を実施。オアフ島の観光スポットやマイル提携店舗を訪れ、ANA Pocketでチェックインするとポイントやトートバッグがゲットできるといい、アプリを活かした幅広い取り組みを行っていることがわかる。  航空事業以外の新しい事業として成長が期待されるANA Pocketの発展に期待したい。 <取材・文/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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