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超人気チャンネルは“1億円超え”も…大金が動く「YouTubeチャンネル売買」の舞台裏

チャンネルの売買で人気があるのは…

CotoIT

写真はイメージ

 チャンネルの売買で特に人気が高いのは、海外から見た日本の賞賛ポイントをまとめた日本称賛系や、テーマに沿ったエピソードを紹介する朗読系のジャンルだ。 「初心者の方はブルーオーシャンを探そうとしますが、YouTubeに関して言えば、レッドオーシャンで戦ったほうが勝率は圧倒的に高い。たとえば、海外の反応をまとめた日本称賛系のチャンネルは、今でも月に数十本以上、新しいチャンネルが立ち上がりますが、それだけ視聴者が多いということ。  視聴者受けする企画やサムネを考える必要はあるものの、今は台本だけではなく、動画の編集もAIを使って行えるようになりました。効率化することで、1日30分の作業で月に150万円を稼ぐ生徒もいます。継続して動画を上げ続ければ、初心者にもチャンスはありますし、外注できればチャンネルを増やして、さらに稼ぐことも夢ではありません」

個人事業主や企業だけではなく投資家も注目

 では、どういった層がチャンネルを購入しているのだろうか。 「数百万円のチャンネルは、個人事業主や起業家が購入するケースがほとんど。先ほど売却額の相場を説明しましたが、12倍なら1年以上運営すれば、少なくとも元は取れる計算になる。短期間で投資した資金を回収できる可能性があるので、リスクヘッジの1つとしても注目されているようです。  数千万円規模のチャンネルを購入するのは、企業が多いですね。コロナ禍でメインの業務が停止してしまい、チャンネルの運営にチャレンジした企業もありました。既存のチャンネルを購入するので、会社の宣伝には使いにくいのですが、運営のノウハウが学べますし、人気を維持できればある程度の収入も見込めますから」  新たなビジネスや副業としてはもちろん、投資家や企業も注目するチャンネルの売買は、今後ますます盛り上がっていきそうだ。
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