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人気番組『SASUKE』、“現役最強選手”のもう一つの顔は銀行員「SASUKEファンの支店長が出場を後押ししてくれた」

SASUKEと銀行業務に相乗効果が?

一介の銀行員が全国ネットの人気番組で大いに躍動したわけだが、周囲の反応はどうだったのだろう。 「初出場した2023年末も、愛媛県内ではたくさん話題にしていただき、業務中に『見たよ』と声をかけていただけることがありました。ただ、今回(2024年末)の放送の方が、反響が大きかったように感じます。僕が窓口にいなくても、別の行員が『SASUKEの子、頑張ってたね』という声をもらっているみたいで」 趣味の領域を超えてSASUKEと向き合いながら、仕事として銀行業務に従事する日々。ふたつの生活が、共鳴する部分はあるのだろうか。 「職場には申し訳ないんですが、僕は仕事よりもSASUKEのほうが好きです(笑)。だからなのか、SASUKE制覇のために考えていたことが、銀行業務にも使えると感じることが多いですね。たとえばSASUKEで『このエリアをクリアしたい』と思った場合は、逆算して計画を立ててやってきました。必要なタスクや、途中段階でクリアしておくべきことなどを洗い出して、期日に間に合うようスケジューリングする作業は、僕が担当している住宅ローンの業務ではよくあります。その点は、綺麗事ではなく役に立っていると実感しています」

“完全制覇”を見据えて研鑽を続ける

話しぶりからも、大好きなSASUKEだけでなく仕事にも真摯に向き合っている様子が伝わってくる宮岡氏。“銀行員としての夢”を聞いた。 「もうすぐ勤続10年になり、ようやく銀行業務の全体が見えてきました。ただ、僕の性格は『ひとつのスペシャリストになる』だと思います。ですから、全体が見えるようになった上で、これからは自分の得意分野を突き詰めていきたいと思っています」 一方でSASUKEに対して、どのように先を見据えているのか。 「次の大会に向けては、『完全制覇ができる力を持って大会にのぞむ』のが目標です。もちろん、完全制覇が目標ですが、実力があっても何が起こるかわからないのがSASUKEです。新しいエリアが出てくる可能性もありますし、1センチの誤差で成功/失敗が決まるエリアもあるので、結果は仕方ないとしか言えない部分もあります。結果以上に大会までに自分を満足できる状態にしておくということですね」 ===== 相撲道・空手道・柔道・剣道など「道」のつくものは、試合結果よりも過程で鍛えられる精神と肉体を大事にしている。宮岡氏が歩んでいるのは、「SASUKE道」ではないか。銀行員としてもSASUKE選手としても大きな飛躍を期待したい。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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