「“SASUKEサークル”に入るために京大を目指した」SASUKE出場に青春をかける京大生たち。気になる活動内容を聞いた
2028年のロサンゼルス五輪から、近代五種の障害物レースにも採用されることになった、TBSの人気番組『SASUKE』。
個人競技であるため、多くの参加者はひとりで黙々とトレーニングしているわけだが、団体でのトレーニングという珍しいアプローチで、SASUKE出場を目指しているのが、「京大SASUKEサークル」だ。
明晰な頭脳を持つ彼らが目標に向け、いったいどのような活動を行っているのか気になるところだ。同サークルの5代目代表である諏訪将吾さんを直撃した。
京都大学にSASUKEサークルが設立されたのは2017年。創設のきっかけは、“悔しい経験”に起因するようだ。
「創設者の山下裕太さんは、2016年のSASUKE第32回大会に出場しています。しかし、1stステージの回転する突起がついた円柱に掴まってすすむ『オルゴール』で脱落。そこで『もう一度出て好成績を残したい!』という思いで、サークルを作られたそうです」
SASUKEの本戦に出場するだけでも大きな功績のようにも思うが、山下さんのチャレンジはテレビ放送では全カット……忸怩たる思いもあったのだろう。とはいっても、サークルに昇華させる中には苦労もあったはずだ。
「当初は、山下さんと同じ志を持つ人がほとんどだったそうですが、サークルを大きくするために門戸を広げる必要もあります。『運動不足解消やダイエットにも!』という触れ込みでメンバーを求めるようになっていったそうです」
現在のメンバーは約70人にまで成長。インターカレッジとして他の大学から参加しているメンバーもいるという。しかし人が増えれば、統制も難しくなってくるだろう。
「私はもちろんですが、およそ8割のメンバーが本気でSASUKE出場を目指す、いわゆる“ガチ勢”で、残りはダイエットや運動不足解消のために来ているメンバーです。目的が違うので、その温度感を調整していくのは代表として大変ではありますが、やりがいもありますよ」
そんな諏訪代表のもと、SASUKEサークルはどのような活動をしているのか。
「活動場所は公園で、遊具をSASUKEのエリアに見立てたトレーニングをしています。基本の活動は、まず腕立て伏せなど通常の筋トレと、カリステニクスという強度の高い自重トレーニング練習の前半で行います。後半には、SASUKE各エリアの研究や、本番のセットを模したトレーニングキットを製作したり、それを使ったトレーニングをして、全体で90〜120分ですね。夜の誰もいない公園でやっているので、通る人はなるべくこちらを見ないようにしている感じもあります(笑)」

諏訪将吾さん
SASUKEに出場するも、1stステージで脱落し…

サークル創設者の山下裕太さん。ふんどしがトレードマークだ。
サークルの活動内容は?

夜の公園で研鑽を積む
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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