恋愛・結婚

韓国人女性と結婚、妻の実家で“義母と同居”する日本人男性の本音「距離が日本より近いんです」

「生活をすべてサポートしてくれる」義母に当たった婿入り男性

ショウタさん

ショウタさん

一方で「生活をすべてサポートしてくれる」義母に当たった日本人男性もいます。 ショウタさん:私は韓国人女性と結婚し、義理の母と3人で暮らしています。 ーー義母さんと同居することになったきっかけを教えてください。 ショウタさん:私と妻は、お互い20代半ばのときに結婚しました。韓国に来てすぐは仕事が見つからず、妻も若かったため経済的に安定しているとはいえない状況でした。 そんなとき義母が「稼ぎが安定するまでうちにいなさい」と提案してくれたため、同居という形を取りました。 ーー同居生活はいかがですか? ショウタさん:義母がとても慈悲深い人で、私たちの仕事が安定するまで生活費はほぼ全額出してくれました。文句一つ言わず、しばらくの間、経済的に支援してくれました。 ーー住まいを提供してくれただけでなく、金銭的なサポートまでしてくれたんですね!義母さんとの関係は良好なのでしょうか? ショウタさん:本当の息子のように接してくれますね。服を買ってくれたり、義母が外出した帰りにお土産としてキンパやおでんを買ってきてくれたり。料理もしてくれますし、妻と二人で映画を見に行くときも、お小遣いをくれます。別居の義父も同じように気にかけてくれます。 本当によくしてくれるので、私たちも義両親の誕生日にはご飯を一緒に食べ、ほしいものの足しにとお金を渡したりします。

実の息子のようにかわいがってくれる理由

ーー実の息子のようにかわいがってくれるのですね。そこまで親身になってくれる理由は何だと思いますか? ショウタさん:妻が言うには、私が「サウィ(婿)だから」なんだそうです。自分の娘を大切にしてほしいから、婿である私によくしてくれるんです。娘を幸せにしてほしい気持ちの表れなんでしょうね。義理の姉の夫にも同じように接していて、本当に情の深い方です。 ーー義両親の情の深さを感じたエピソードはありますか? ショウタさん:実は妻とは一時期、別れ話が出たことがありました。原因は夫婦の性格の違いであって、義両親は一切関係がありません。それなのに、義母が「私があなたたちによくしてあげられなかったから…」と、自分の問題だと捉えてくれて。 夫婦の問題を真剣に聞いてくれて、妻と義母と僕の3人で号泣しましたね。義父も義母と同じように責任を感じ、親身になってくれました。 ーー夫婦の問題を自分ごととして捉えてくれるとは、愛情の深い方々ですね。ショウタさんと義両親との関係で、困ることはないのでしょうか? ショウタさん:義母は私に対してはかなり気を遣ってくれるのですが、実の娘である妻には厳しいところがあります。あまりに妻がストレスを抱えていたため、私が義母に強めに意見したことはありましたね。 韓国語は日本語よりも語気が強く、怒っていなくても怒っているように聞こえるときがあるので、そこは難しいところですが。 ーー義母と夫婦、お互いが理解し合う関係が理想ではあるものの、若い夫婦が年上である義両親の価値観に合わせる場面のほうが多いはずです。理解あるパートナーと協力して、義家族との関係を続けるのが一番かもしれませんね。 <取材・文/松浦聡美>
韓国のじめっとしたアングラ情報を嗅ぎ回ることに生きがいを感じるライター。新卒入社した会社を4年で辞め、コロナ禍で唯一国境が開かれていた韓国へ留学し、韓国の魅力に気づく。珍スポットやオタク文化、韓国のリアルを探るのが趣味。X:@bleu_perfume
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