タイ人女性と7年交際した日本人男性、“国際結婚”するまでの苦労「結婚生活での不安は…」
“国際結婚”に対して、皆さんはどのようなイメージがあるだろうか? 日本で将来増えていくのは必然の流れ。旅行ジャーナリストである筆者(嵐よういち)の友人にも何組も国際結婚をしたカップルがいる。3年半にわたって海外放浪していた元バックパッカーで、帰国後の現在は日本でホテル経営をしているハルさん(30代)もそのひとりだ。
「彼女と知り合ってもう7年以上ですね。出会いは、世界を放浪する旅の1か国目がタイで。北部チェンマイで母親と姉と合流した夜に、姉と二人でクラブに行ったんですよ。そこに彼女がいました。第一印象は“可愛い”と思いましたね」
ハルさんは彼女に一目惚れをしたのだが、相手は当時大学生で仲間たちと10人で遊びに来ていた。しかもハルさんは姉といっしょにいるので、話しかけられなかったという。
「ただ、どうしても気になったので二日目に一人でクラブに行ったら彼女がいて。人生に悔いを残したくなかったので、勇気を出して声をかけました。会話も好感触で、翌日にドライブすることになったんです。彼女がお父さんの車を借りてきてくれて」
ハルさんはタイ語ができないので二人の会話は英語。観光客がいない湖畔でいろいろと語り合ったそうだ。
「雨季だったのですが、帰りに車が泥道にスタックして、二人で泥だらけになったのはいい思い出です」
しばらく楽しい日々を過ごしていたが、別れの日が来る。ハルさんの旅は始まったばかり。これから世界を巡る予定だったので、後ろ髪を引かれる思いで次の国に移動した。
「旅の途中で彼女に会いたくなって、近隣のミャンマーとネパールからはチェンマイに戻り、いっしょに祭りを見に行ったりもしましたね」
その後、世界を周りながらも連絡は欠かさずに遠距離恋愛を続けた。ハルさんが帰国後はお互いに日本とタイを行き来し、愛を深めていったのだ。
彼女は日本食が好きになり、特にエビフライに目がないようだ。ハルさんは彼女との会話で、もうこのまま結婚するのが自然の流れと思っていたそう。とはいえ、知り合ってから結婚するまで7年も掛かってしまった。
「なぜ7年も待たせたのかって? それは3年半も海外放浪していたのと、帰国後に今の仕事(ホテル経営)を始めた矢先にコロナ禍に突入したので」
彼の妻はタイ人なのだが、今回は付き合うようになった経緯から国際結婚するまでの苦労話などをうかがった。
タイのクラブで一目惚れ「人生に悔いを残したくなかった」
海外放浪+コロナ禍で交際から結婚まで7年
旅行作家、旅行ジャーナリスト。著書の『ブラックロード』シリーズは10冊を数える。近著に『ウクライナに行ってきました ロシア周辺国をめぐる旅』(彩図社)がある。人生哲学「楽しくなければ人生じゃない」
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