更新日:2025年04月10日 10:44
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「民事訴訟を起こされました」40代のイケイケIT社長が社交パーティーで犯した“まさかの失態”

家族同伴の豪華パーティーで意気投合

ある女性と意気投合 今回のプロジェクトには、メンバー全員が非常に熱心に取り組んでおり、パーティーも大規模な会場を借りて、多くの関係者が招待されました。 「立ち上げメンバーは皆、配偶者同伴で参加していて、ウチの代表はシングルなので逆に目立っていましたね。会場も広い割にはアットホームな雰囲気が漂い、皆が和やかに交流していました。今振り返ると、飲食チェーンの代表の奥様と我が代表が非常に良い雰囲気だったことが印象に残っています」  代表とその奥さんとは、同じ出身地で話が盛り上がったといいます。ただ、それだけでは終わらなかったそうです。 「実は、私見てしまったんです。その日は代表が少し早めに退社すると言ってきたので、代表が乗るマクラーレンをオフィスの前に回した時、少しその先に見覚えのある女性がいました。よく見ると、あのパーティーに参加していた飲食チェーン代表の奥様だったのです」

もはやプロジェクトどころではなくなる

 その後も、代表とその奥様が一緒にいるところを何度も目撃していた新林さん。進言する勇気もなく、ただ時間が過ぎていくばかりだったといいます。 「代表は頭が切れる人です。だから今の会社があるのは言うまでもありません。しかし、代表は愚かな失敗を犯してしまいました。プロジェクト会議は持ち回りで行われているのですが、その日は弊社で全員が集まることを知りながら、いつもの場所で飲食チェーンの代表の奥様を待たせていたのです。  もちろん、その代表も車で来ていたため、鉢合わせとなり、最初は白を切っていた奥様でしたが、その言い訳は通用せず、やがて罵声が飛び交い、修羅場と化しました」  案の定、一番多く出資していた飲食チェーン代表はこのプロジェクトから手を引き、それだけにとどまらず、ITの代表に対して民事訴訟を起こし、一方、奥様も夫に対して複数のハラスメントを理由に離婚訴訟を提起する事態に発展しました。 「もう破茶滅茶な展開ですよ。結局裁判所から和解勧告が提案され、渋っていた両者もそれに応じたようです。ただ、飲食チェーン代表の奥様は後戻りできず、その後協議離婚に踏み切り、なんと我が社の代表と結ばれたそうです」 TEXT/八木正規
愛犬と暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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