家に女性を招くたびにフラれる「年収800万円」だけど、“ファミチキが主食”の男性。結婚できた背景に“ある条件”の変更が
こんにちは。結婚相談所「マリーミー」で代表を務める植草美幸です。『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)での特集をはじめ、各種メディアで見たことがある――なんて方もいらっしゃるでしょうか。
マリーミーは設立16年となり、現在では年間約6500件もの結婚や恋愛にまつわる相談を受けています。これだけの相談を聞いていると、多くの問題はいくつかの類型に分けられ、それぞれに存在する鉄板の解決策が見えてくるものです。人間関係は十人十色のようで、対応には同工異曲の趣があります。
リニューアルした本連載では、「結婚後のリアル」な悩みにお答えしていきます。ただ、結婚や同棲中の方だけでなく、お相手選びに迷いのある婚活中の方にも参考となるよう、手加減なしの“辛口”モードです。心してお付き合いくださいね。
結婚生活における最大の難関たる、家計の管理問題。この金銭感覚の不一致は、得てして生活感覚の不一致とも表裏一体です。
にもかかわらず、日々の生活に対する姿勢の確認ができている人の少ないこと! 入会したての会員の方たちにはまず、理想と現実が折り合った暮らしができそうな結婚相手像を考えてもらう・考え直してもらうことが多いです。
結婚相談所だけでなく、多くのマッチングアプリでも、相手の年収でソートすることができるでしょう。そのため婚活中の人であれば、誰しもがなんとなく程度には、年収の下限や理想額を胸に抱いているかと思います。
しかし、お金は、使わなければただの紙。別の資産に変えるでもなんであっても、どう使うのかこそが重要です。
今回のテーマも、結婚生活における「お金と暮らし」。円満な夫婦関係を築く上で必要不可欠な重大事項を、実際に聞いたエピソードと絡めながらお届けします。
男女ともに「このくらいの年収ならOK」しか考えられていない人がほとんどだと言ってしまっても、過言ではありません。ぜひ、皆さまも胸に手を当てながらお読みください。
共働きが大半を占めるようになり、家事も家計も2人で支える夫婦がスタンダードの時代になりました。だからこそ、分業スタイルが多かった時代より、暮らしに関するトラブルが発生しやすい状態にもなっています。
年収がそれぞれ600万円と400万円なら、家計には6対4でお金を入れればよいはず。しかし、仕事の忙しさ自体も6対4とは限りません。したがって家事の分担比率は、入金額と単純に逆転させればよいとは言えません。
そうすると、お互いに些細な不満がちり積もって、「自分のほうが大変なのに」という考えを抱きあってしまうのも、やむなしでしょう。
「お金を多く入れているのは自分なんだから、家事は甘めに見てほしい」
「仕事が忙しいのは自分のほうだし、一馬力で暮らせるわけでもないのに、全然家事をやってくれない」
こんな憎み合いは、胸焼けするほどよく聞く話ではありませんか。「自分はやらない癖に家事にケチをつける夫」「財布をあてに散財するようになった妻」。これらはあまりにステレオタイプな古い愚痴のようでいて、心配される方はまだ少なくありません。
実在の多寡は抜きにして、確実に存在する事例でもあります。100%避けることは無理でも、それなりの精度で見抜く方法を紹介していきましょう。

画像はイメージです
「金銭感覚の不一致」にどう折り合いをつけるか
共働き家庭が増えたからこそのトラブル
結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など
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