“中学受験界隈”で広まる「子どもの人生は10歳で決まる」という暴論。子どもを良い大学に行かせる方法は1つじゃない
―[貧困東大生・布施川天馬]―
「子どもの人生は小学校4年生時点で決まる」なんていわれたら、皆さんはどう思いますか?
人生100年時代と言われる現代で、まだ10歳にも満たないうちに人生の大半が決まってしまうなんて、ありえないと感じるのでは。
ですが、そんな無理がまかり通ってしまっている世界があります。中学受験の世界です。
「中学受験アドバイザー」「中学受験コンサルタント」などの肩書を持った人々は、さかんに上記のような警句を並び立て、まるで「中学受験に参加しないと、人生終了」とでもいうような極端な思想を、半ば脅迫めいた口調で叫び立てます。
本当に10歳までの成績で人生の大半は決まるのでしょうか?
もしそうならば、小学校6年生時点で漢検6級(小学校5年生レベル)に落ちた私は、今頃大学どころか高校にも行けないはずでは?
東京大学をはじめとする名門大に通う学生の多くは、名門私立中高一貫校の出身者ですが、余裕をもって見渡せば、中学受験未経験者や受験に失敗した人も数多くいることに気づけます。
私が本当にお勧めしたいのは「高校受験」です。安易な気持ちで中学受験するよりは、余裕をもって高校受験するべき。その理由をお伝えします。

※画像はイメージです
中学受験で問われるのは「親の真価」
良い大学に行くために必要なこと
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)
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