更新日:2012年07月06日 16:15
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あの「崖っぷち犬」が施設で静かに訴えていること

殺伐としたニュースが多いなか、ホッと心がなごむ動物ネタ。ニュースをにぎわせた動物たちは、今どうしているのか? その近況をSPA!!がリポート ●崖の上で固まってるところを救出された【崖っぷち犬】 (徳島県神山町)

6歳となった現在のリンリン。体重は13.6kgまで増え、肉付きもよくなっている。が、いまだ人見知りは激しいとか

’06年11月、徳島県で高さ40mの崩落防止用コンクリート枠に迷い込んだ犬が、“崖っぷち犬”と呼ばれワイドショーを席巻。保護されたあとは、抽選で里親に選ばれた60代の主婦が、「リンリン」と名付け飼育していたのだが……。 「今は当施設にいます」と教えてくれたのは、徳島県動物愛護管理センターの矢野さやか係長。 「引き取りから1年半経った頃、里親の方の家から逃げ出してしまい再び野犬化。もう一度保護したんですが、また逃げ出す可能性や里親さんが体調不良になってしまったことも重なったため、当施設で飼育することになったんです」  なかなか波瀾万丈な人(犬)生。 「今も見知らぬ人に触られそうになると固まって動かなくなるんですが、当施設のスタッフには慣れていて、喜んで散歩にも行きます」  にしても、野犬だったリンリンは殺処分されたりしないの? 「確かに野犬は殺処分の対象ですし、実際に去年だけでも当施設で1788頭の犬を処分しました。我々は図らずも有名になったリンリンを飼育することで、リンリンと同じような境遇の犬や猫が年間何千頭と殺処分されているという現実を訴えていきたいんです」  ペット遺棄はダメ、ゼッタイ!
崖っぷち犬

'06年の保護当時。推定生後6か月で、体重は7.7kgとやせていた。人に対しての警戒心もかなり強かった

― 世間を騒がせた[ニュースな動物]のその後【3】 ―
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